米NVIDIAは、グローバル向けに展開しているAI HPC向けGPGPU製品「H100」「A100」において、中国向けの輸出規制をクリアするよう仕様に変更を加えたマイナーチェンジ版を投入しているという。ロイターが報じた(外部リンク)。

  • 画像はNVIDIA H100

アメリカは中国向けに高性能な半導体製品の輸出規制を実施しており、NVIDIAは今回これに対応した形となる。ChatGPTのような生成AIは同社の製品を活用して開発が行われていることが多く、中国でも需要が旺盛。これに対応するため、NVIDAIはグローバル向けの製品の仕様を若干変更し、中国への輸出を行っているという。

米NVIDIAはロイターに対して、「当社の800シリーズ製品は輸出管理規制に準拠している」と声明を発表。対中規制版の詳細な仕様については明らかにされていないが、H800ではH100と比較して、チップ間のデータ転送速度が半分になっているとロイターは報道。800シリーズ製品はアリババやバイドゥ、テンセントのクラウド部門で採用されているという。