お湯を入れれば簡単に食べられる「カップめん」。そんなカップうどんやそばのなかでも定番の「日清のどん兵衛」から出る新作は、まさかの「カップなし」だという。
3月27日に発売された「どん兵衛」シリーズ新作の袋麺「ゆでるからうまい! 日清のどん兵衛 もっちり太うどん 2食パック」と、定番のカップ麺「どん兵衛」を食べ比べた様子をレポートしていこう。
「カップ麺のどん兵衛よりうまい」主張が強すぎる新作袋麺
3月27日に発売された「日清のどん兵衛」シリーズ新作は、「ゆでるからうまい! 日清のどん兵衛 袋麺2食パック」と「日清のどん兵衛のおいしい具材 2枚入」の2種類だ。
見た目は見慣れた「どん兵衛」のロゴが大きくあしらわれているが、「袋麺」なので当然カップがない。これまでの人生でカップの「どん兵衛」は何杯も食べてきているが、カップなしのどん兵衛を食べるのは初めてだ。
「どん兵衛」のうどんといえば、独自の「三層太ストレート製法」による太くてもっちりした麺が特徴だ。カップ麺だと、お湯を注いで10分待つ「10分どん兵衛」も美味しい。
しかし今回の袋麺、ただ「麺がうまい」だけでなく、商品名にもある通り「ゆでるからうまい!」とでかでかと書いてある。ゆでるとさらにうまくなるんだ……。しかも……
「カップのどん兵衛よりうまい!」。そんなこと書いちゃっていいの? 「より」に傍点まで付けて強調してるし。自社商品、しかもド定番の「カップどん兵衛」よりも「おいしい」と言い切るスタイルに自信のほどしか見えない。
ちなみに同じく3月27日には「日清のどん兵衛のおいしいふっくらおあげ」「日清のどん兵衛のおいしいサクサク天ぷら」の「具材だけ」が登場。「袋麺」は麺とつゆだけで具材がないので、好みに合わせてこちらも購入しよう。
ゆでる「どん兵衛」とカップ麺「どん兵衛」の違いは?
「カップよりうまい」という「ゆでるどん兵衛」、気になるのは味の違い。早速比較していってみよう。
「ゆでるどん兵衛」の作り方は、2パターンあるそう。ひとつは「湯切り調理」、もうひとつは「具材と一緒に煮込む」パターンだ。オススメは「湯切り調理」だそう。
「湯切り調理」は、鍋にお湯を入れて沸騰させ、5分ゆでて湯切りをするだけ。袋ラーメンのように、別の器でスープをつくり、そこに入れるスタイルだ。カップ麺よりも調理器具も手間がかかる。
麺や具のサイズ感はほぼ一緒。違いと言えば、カップ麺のほうには後入れの「彩り七味」とカマボコが入っているくらいか。
しかし麺をよく見ると、明らかに異なる。ゆでる「どん兵衛」は黄みがかってボコボコとしており、カップ麺の「どん兵衛」はツヤツヤと白い。この違い、ゆでたりお湯を入れるとどう違ってくるのだろうか。
カップ麺より手間はかかるけど…
それでは袋麺とカップ麺の「どん兵衛」、それぞれ作っていこう。
まずはカップ麺の「どん兵衛」。蓋を開けて、うどんつゆの粉末を入れてお湯をかけて5分、普段から作り慣れているけれど、こうして比較してみると改めて簡単だ。簡単すぎる。
一方、「ゆでるからうまい! 日清のどん兵衛」は、まず鍋にたっぷりのお湯を沸騰させる。そこに麺を入れて5分間ゆでよう。なおゆで時間は好みで調整してもよいとのこと。
「ふっくらおあげ」を入れる場合は、できあがりの30秒前に投入しよう。
ゆであがったらササっとざるで湯を切る。「どん兵衛」の湯切りをするのも人生初体験だ。ゆでている間に、粉末スープをどんぶりに入れ、熱湯250mlを加えてうどんつゆを作っておくのも忘れずに。
完成~! 麺の上にふっくらとしたおあげが乗った見た目はどちらも「日清のどん兵衛」だが、麺の違いはどうだろうか。まずは食べ慣れているカップ麺の「日清のどん兵衛」からいただこう。
太くてもちっとした食感のうどんは、いつもの「どん兵衛」。絶対に裏切らない信頼感のあるカップ麺だ。すでに十分おいしいんだよなあ……。
次に「ゆでるからうまい! 日清のどん兵衛」を実食。透明感のあるふっくらツヤツヤとした麺は、見た目から「カップ麺とは違うぞ」と主張してくる。
食感は見た目を裏切らない「ちゅるもち」食感。ツルッツルな舌触りは、啜った時の「うどん感」が凄い。もちもちでコシも感じる歯ごたえで、キャッチコピーをそのまま言うのはだいぶ悔しいが「確かにゆでるとうまいなあ……」と言いたくなる食べ応え。
とはいえ生うどんや乾麺のうどんとはまた異なり、「日清のどん兵衛」で食べ慣れている太くてモチモチな「どん兵衛のうどん」を正統に進化させた感じだ。
袋麺とカップ麺を同時に調理している間、「カップ麺のほうが圧倒的に楽」と内心面倒くささを感じていたが、とはいえゆでて湯切りをするだけ。その手間を考えても、ちゅるもち食感の「ゆでるからうまい! 日清のどん兵衛」を作るかいは断然"アリ"だ。
一般的な乾麺のうどんはゆで時間が8~10分程度のものが多い所、5分で完成するのは時間がかからないし、好みの具材を乗せたり、一緒に具材を煮込むことで「どん兵衛」のアレンジの幅もぐっと広がる。あと、湯切りをせずにそのまま煮込む作り方もできるので、鍋の締めにしても良さそうだ。
新しく登場した「ゆでるからうまい! 日清のどん兵衛」、もちろん好みは人それぞれだが、「どん兵衛」のうどんが好き! という方はぜひ一度試して、日清の「ゆでるからうまい!」の検証をしてほしい。