嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で、今川氏真(溝端淳平)の妻・糸を演じた志田未来がコメントを寄せた。

  • 糸役の志田未来

第62作大河ドラマとなる本作は、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。主人公・徳川家康を松本潤が演じ、『ALWAYS 三丁目の夕日』、『リーガル・ハイ』、『コンフィデンスマンJP』などで知られる古沢良太氏が脚本を手がけている。

義元(野村萬斎)亡き後、家臣たちの裏切りが相次ぐ中、孤独を極める氏真を支えてきた糸。26日に放送された第12回「氏真」では、糸によって、義元が生前に糸だけに語っていた氏真への真の評価が伝えられる胸熱シーンが描かれ、さらに糸が氏真に引導を渡すようなやりとりも描かれた。

――大河ドラマ、そして古沢作品への初めてのご出演。改めて『どうする家康』の収録に参加されていかがでしたか。

初めての大河ドラマの出演だったので、初日はとても緊張していましたが、リハーサル時にキャストの皆様やスタッフの方々がいいものを作ろうとアイディアをたくさん出し合っている姿を拝見し、とても素敵なチームに参加させていただけたことを光栄に思います。目まぐるしい時代の中でも、一人一人が愛を持って必死に生きる姿が印象深い作品だと思いました。

――出演発表時、糸について「今川氏真の側で、命ある限り支えたいという糸の強い思いに胸を打たれました」というコメントもされていました。改めて、糸をどのような人物と捉えて演じられましたか。

氏真と出会った頃は、糸自身、足が悪いこともあり、氏真の足を引っ張らないように一生懸命付いていこうと必死だったと思います。劣等感などから自暴自棄になっていく氏真と共に過ごすことで、氏真を支えたいという気持ちが日に日に大きくなっていったのだろうと感じました。ただひたすら見守るというのは、強くなければできないと思うので、秘めた芯の強さを持つ女性だと思います。長い期間をかけて12話を撮影できたことが自然と糸の気持ちを作ってくれたので、役作りにおいて大きかったと思います。

――氏真の生き様を、妻として近くで見守ってきた糸はどのように捉えていたと思いますか。また、糸が今川義元の真の思いを伝え、氏真の自害を思いとどまらせる第12回のラストシーンが印象的でした。このシーンはどの様な思いで演じられましたか。

氏真の孤独や嫉妬も全て理解した上で、尊敬する父親に認められたいという思いも尊重しながら、氏真にしかない良さがあることをずっと信じていたと思います。第12回のラストシーンは、糸が初めて氏真に想いを伝え、そっと肩に手を添え、氏真と共に生きていきたいと伝える大事なシーンだと思っていたので、丁寧に大切に演じました。

――溝端淳平さんと作品でご一緒するのは10年以上ぶりとのことですが、溝端さんとの夫婦役はいかがでしたか。

空き時間にいつも話しかけてくださるので、10年ぶりという感覚を忘れるくらい自然に撮影に入ることができました。足を引きずる糸をどこでどうサポートするかなど気にかけてくださったので、溝端さんと二人で話し合いながら、真摯に向き合って作っていけました。

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