俳優の前原滉とモデルで女優の松井愛莉が24日、カンテレのドラマ『3年VR組』(26日25:00~※関西ローカル、見逃し配信あり)の取材会に登場した。
本作で主演の前原は、主人公・内田隼斗役、松井は、隼斗の妻・内田みちると、仮想現実内に登場する17歳の町野みちるの一人二役を務める。前原演じる主人公“隼斗”がメタバースで変身する、イケメン高校生“ハヤト”役は、犬飼貴丈が演じる。
ゲーム雑誌のライター・隼斗は、妻・みちるとの会話も減り、離婚間近。ある日、「性別・容姿・年齢」すべてを自由に変えて仮想現実の高校生活を楽しむことが出来るという最新ゲーム「3年VR組」のレビュー記事の執筆依頼がくる。隼斗も17歳のイケメン“道明寺ハヤト”として仮想の高校生活をスタートさせるが、そこで17歳の“みちる”と出会い、一目惚れされてしまう。「妻が自分に恋をしている? けれどそれは本来の自分ではなく、イケメンの自分。でもなんだかときめいてしまう……!」と隼斗の心は揺れるが、一方で現実に戻れば倦怠期の妻が笑顔ひとつ見せずに家に帰ってくる。そうするうちに、「3年VR組」の高校生活の中では、みちるとの距離はどんどん縮まっていくばかり。果たして彼女は妻なのか、それとも赤の他人なのか。作品にはそのほか、古川毅、小栗有以(AKB48)、吉田ウーロン太、中村舞(STU48)、今井隆文、五十嵐めぐみが出演する。
取材会で作品について聞かれた前原は「てんこ盛りだなと思いました。ドラマの内容とかいろんな要素が入って、メタバースもそうですし、内容の後半の方にいくつもあるんですけど、すごいてんこ盛りな内容だな、と台本を見て思いました」と語った。松井は「素直に面白いなと思いましたし、前原さんが言われたようにてんこ盛りな内容で、いろんな要素が含まれているんですけど、それと同時に『あっ! 制服だ』という気持ちと『大人みちると仮想空間みちるをどうやって演じ分けようかな』と思いました」と複雑なストーリーと自分の役柄について語った。
前原は“妻が恋しているのは、本来の自分ではなく、イケメンの自分”という切ない役どころを演じたことについて「現実だとあるあるですよね? 例えばこれが逆だったら……容姿は一緒だけど、中身がいい、とか。分かりやすいのが容姿なだけで、というのは、演じていても思いましたし、中身が一緒でも容姿が違ったら案外見え方も違うよなと思ったりもする。中身がすごいやんちゃな人が、やんちゃな顔をしているのと、優しそうな顔をしてるのとでは印象が違うしっていうのを考えると、もちろん本当にそういうことが起きたら切ないなと思うけど、結構日常にあることだなぁとも思いました」と、コメントした。
一方、隼斗とハヤトという実際には違う2人を相手に演じる難しさを訊ねられた松井は「そこはそんなに気にせずに演じました。設定上でも最初の方は知らない設定だったので、お二人が演じる“はやと”を見てちょっとニヤニヤしてました(笑)。それぞれちょっと違うところもありつつ、でも少し似ているところもあって……」と言うと、すかさず前原が「似てたりもする!? どこが!?」と笑顔で尋ね、松井に「演じてる“はやと”が……」と返され、「“はやと”が、ね(笑)。うれしいって思ったんですけど(笑)」と会場の笑いを誘った。
クランクアップ時に、夫婦役を演じた互いの感想を聞かれた前原は「とにかく周りを明るくしてくれる方だなあと思いました。短い撮影期間ですが自分が悩んだ時も引っ張ってもらったり、たくさん助けていただきました!」と松井を絶賛。松井も「前原さんとは初めての共演だったため、ご一緒出来ることをとても楽しみにしていました。お会いしてみると気さくな方でとても話しやすく、作中では冷めている夫婦でしたが、合間に沢山色んなお 話をさせていただいて終始笑いが絶えない現場でした」と振り返った。
取材会の最後に番組の見どころを訊ねると、前原が「設定とか、いろいろ内容がすごく盛りだくさんなんですけど、結局このみちると隼斗はどういう結末を迎えるのかっていうのは、やっぱりこのドラマの肝かなと思いますので、ぜひそこを想像しながら、もし自分だったらどうするのかなとか考えながら見ていただけたらうれしいです。あとはもう松井さんの制服姿が……」と言うと、松井に「前原さんの制服姿もね!」と返され、「(笑)。もう着ません! 衣装合わせから本当に気が重かったです(笑)。じゃあ、二人の制服姿も見てください(笑)」と笑顔で語った。松井は「私が演じるみちるはある思いを抱えて、3年VR組に参加するんですけど、そこも含めて二人の関係性がどうなっていくのか、VR という特殊な世界観ですけど、自分が行けたら何をしたいかな? とかそういうことも考えながら、楽しんでいただけたらうれしいなと思います」と締めくくった。