学情は3月24日、企業・団体の採用担当者を対象とした「2024年卒の採用状況」に関するインターネット調査の結果を発表した。調査期間は1月5日~31日、調査対象は全国の企業および団体、有効回答は1,862件。

  • 採用予定数の前年からの増減

採用予定数について前年からの増減を調べたところ、57.8%が「前年並」と回答したほか、「増やす」が27.4%と、「減らす」の2.8%を大きく上回った。同調査では「行動制限の緩和が進み、新卒採用市況が活性化する中、各社の採用意欲は旺盛だといえる」と分析している。

採用予定数については、全体平均は前年比2.2人増の28.8人で、率にして8.3%増加。上場別の採用予定数は、上場・製造が63.0人と最も多く、上場企業の平均は60.2人、非上場企業の平均は23.4人。前年からの伸び率では、上場・非製造が最も大きく10.4%増加した。

  • 採用予定数の前年比較:全体

業種別にみると、いずれの業種でも「増やす」が「減らす」を上回った。特に「百貨店・ストア・流通」は「増やす」が47.2%を占めたほか、「旅行・ホテル・レジャー・フードビジネス」も同35.7%と、「オンラインからリアル(対面)回帰が進む中、接客・販売職などを募集する業種で採用増が目立っている」(同調査)。

  • 業主別(非製造)

採用増の理由については、前年同様「業務拡大のため」が28.3%で最多。以降、「(年齢等)人員構成的成果」が20.1%、「中・長期化経営計画に基づき」が18.3%と続いた。