放課後NPOアフタースクールは3月23日、「小1の壁」に関する調査結果を発表した。調査は2月22日~26日、一都三県(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の小学校1年生~6年生の子どもをもつ働く女性1,000名を対象に、WEBアンケート方式にて行われた。
子どもの小学校入学にあたって、「働き方を変えた」人は37.9%。そのうち約4割が「時短勤務に変更」(27.4%)や「正社員から別の雇用形態へ変更」(12.4%)など、柔軟な働き方を求めて就労形態を見直していることが明らかに。
また、子どもの小学校入学によって増えた「子育ての負担や悩み」について教えてもらったところ、「子どもの勉強サポート」(76.6%)、「夏休みなどの長期休みのケア」(73.1%)など、保育園時代には経験が少なかった悩みが上位に。また、家事・子育てに費やす時間が増えたことで、「イライラする、ストレスを感じるようになった」(66.7%)、「自分の体調不良が起きた」(26.5%)といった心身の不調を感じるケースも見受けられた。
続いて、「働きながら子育てするのが大変だと思うことはありますか?」と尋ねたところ、84.7%が「はい」と回答。また、95.8%が「今後も働き続けたい」と考えていることが明らかに。
そこで、働くことの意義を聞くと、「自己実現」(17.3%)や「スキルアップのため」(20.6%)ではなく、「家計のため」(87.8%)がダントツのトップに。また、子育てと仕事の両立に必要なものを尋ねたところ、「配偶者の理解」(67.1%)、「放課後の子どもの居場所」(53.6%)、「職場の理解」(53.5%)が必要とされていることが分かった。
次に、子どもの放課後に関して徴取したところ、61.1%が「悩みを感じている」と回答。具体的な要望を聞くと、半数以上が「子どもだけで安全に遊べる場」や「友達と一緒に自由に遊べる場」(ともに51.6%)が欲しいと回答。また、「宿題や自主学習をみてくれる場」(44.1%)や「学校のなかでの習い事」(41.8%)にも要望が集まった。