舞台『カストルとポルックス』の公開ゲネプロが24日に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて行われ、藤原樹(THE RAMPAGE)、新谷聖司、田村升吾、山崎晶吾(※崎はたつさき)、うえきやサトシ、龍(THE RAMPAGE)、中村誠治郎、北園涼、佐藤流司が取材に応じた。
同作は佐藤が原案・脚本・演出を務めたオリジナル作。西暦2045年を舞台に、地下シェルターで生活している喧嘩っ早いが仲間思いの兄・五十嵐総司(藤原樹)と、生活を日記に綴る心優しい弟・翔(新谷聖司)が、本物の星を見ることを夢見ながら、がむしゃらに疾走する姿を描く。
初主演を務める藤原は「本当に素晴らしいキャストの皆様、アンサンブルの皆様、そしてスタッフの皆様に囲まれて、恵まれた環境で主演を務めさせていただいてます。個人的に初座長ということで、僕にとっても観に来てくださる皆さんにとってもこれから先忘れることのできないような素晴らしい最高の舞台をお届けしたいと思います」と意気込む。
作・演出を務めた佐藤は「昨日まで脚本家、演出家という立場で芝居を見させてもらって、今日からいよいよ役者といういつも通りの立場に戻って、皆さんと一緒にお芝居やらせてもらうわけです。昨日場当たりの時に、とあるシーンがございまして、やった瞬間に勝利を確信した次第でございます。相当面白い作品になっていると自負しておりますので、ぜひ来ていただければと思います」と自信を見せた。
藤原は佐藤について「以前映画で、ちょっとだけ一緒にやったんですけど、その時はあんまり話す機会がなくて。今回舞台が決まった時に一緒にごはんに行って話させてもらって、見た目はちょっと怖いお兄ちゃんみたいなイメージがあったけど、すごい気さくな方で」と振り返る。一方、演出家としては「場を引き締めてくれる方なので、普段の流司くんと演出家としての流司くん、どっちも見れて僕もやりやすかったですし、アドバイスも的確にくれる」と感謝する。
佐藤は今回キャスティングについて「普段も仲良くしゃべれるような方とやる方がスムーズだと思った」と明かし、特に主演の藤原については「主演ってやっぱり華がないとだめで、ルックスを含めすごい華がある方なので、中心にいたら間違いなく様になる方だろうし、自分自身が描きたかった脚本の五十嵐総司にもぴったりだなと思ってオファーさせていただきました」と絶賛。
作品については、佐藤が「自分が舞台を観に行ったりした時に『難しくてなんかよくわからないけど、面白いな』という作品を結構見かけるんですけど、今回は『わかるし、面白い』を目指した」と説明する。「もう、知育菓子みたいな感じだと思って。ねるねるねるね的なもんだと思ってていいかなと思います」とたとえると、周囲も「いいたとえだね」と感心していた。
最後に、一人一人がメッセージ。藤原は「僕ら自身も楽しんで、これから先の活動の強みになるように、全力で最後まで頑張っていきたいと思います。絶対に何度観ても楽しめる作品ですので、ぜひ皆さんこの舞台を観に来てください」と呼びかける。
新谷は「ここにないキャストの方も含めて素晴らしい方々ばっかりなので、その存在感に負けないように。こんな弟が一家に一人欲しいなと思ってもらえるように頑張ります」、田村「普段舞台に立たせていただくことが多いんですけども、今回はプレッシャーを感じるというか、すごく試されてるような。演出家が役者の先輩の流司くんで、これだけのメンバーが集まってすごいものをみんなで背負ってる感覚なので、最後まですごい楽しみ。俺は書いてないんですけど、ぜひ脚本を手にとって、また舞台に来ていただけると、より楽しめる作品だと思うので、色んな所を見比べながら楽しんでいただけたらいいなと思ってます」とアピールした。
山崎は「本当に何回観ても新しい発見があるような作品になっておりますので、ぜひ何度も何度も観てほしいです。最後まで応援よろしくお願いします」、うえきやは「毎回毎回違うことが起きると思うので、自分もいっぱいアドリブ頑張ります。この和気あいあいとみんなでやらせてもらってるんですけど、『このメンバーかっこいいなあ』と、全員のことを好きになってもらえると思いますんで、本当に全力で頑張っていきたい」と意気込み。
さらに龍は「かけがえのない時間でしたし、本当に刺激的な日々でした。全員の力を合わせて一個一個を大切にして、死ぬ気でかましたいと思います」、中村は「唯一の40代で、キャストの方の年齢関係なくものすごい才能の持ち主が集まってる。舞台って敷居が高い印象が強いと思うんですけど、この作品は舞台を観たことない人にも観やすい作品になってると思いますし、これをきっかけに舞台好きになっていただけるような作品だと思っておりますので、ぜひ勇気を持って。お金もちょっと、高いですけど、すごいいい作品なので騙されたと思って見に来てください」、北園は「本当に感動できて笑える作品になってます。さっき流司が言ったシーンの場当たりで、泣きました。1人泣きました。みんなに笑われちゃったんですけど、それくらい感動できて、何度ても楽しんでいただける作品になってますのでぜひぜひよろしくお願いいたします」と語る。
最後に佐藤は「どういうお話にしようかとか企画を考えたのが(2022年)3月ぐらいで、7月ぐらいから本格的に脚本執筆し始め、1カ月の稽古期間を終えて本日に至るということで、1年ぐらいかけて、そして半年近く、台本を書いては消して書いては消してを繰り返した、大分手のかかる子だったなと思ってます」とこれまでの苦労話も。「ただ、今回間違いなく言えるのはこれをドラマでもなく映画でもなく舞台でやるからこそ意味があると実感してもらえる作品になったかと思いますので、役者の熱やなんかこう舞台ならではの美しさみたいなものを肌で感じていただければと思います」とまとめた。
公演は東京・品川プリンスホテル ステラボールにて3月24日~4月2日