クラフトコーラ専門店として人気が高い「伊良コーラ」からこの度、缶タイプの商品(250ml/288円)が新たに発売されます。先行開催された試飲会に参加し、代表を務める小林隆英氏より開発秘話や今後の展望をうかがってきたのでレポートします。
「伊良コーラ」とは
伊良コーラは"世界初のクラフトコーラ専門店"として2018年に誕生しました。和漢方職人を祖父にもつ小林隆英氏が、祖父の遺した資料や道具を活かしコーラ作りを始めたことがスタートだそうです。
スパイス・柑橘・生薬など自然由来の原材料を用い、漢方の製法を応用して作られた「伊良コーラ」はそのおいしさが多くの人に受け入れられています。
待望の「缶タイプ」が発売!
これまでの「伊良コーラ」商品ラインナップは、炭酸水で割ることでクラフトコーラになる「原液シロップ」と、「瓶タイプのクラフトコーラ」の大きく2タイプでした。
「より多くの人に伊良コーラを届けたい」という想いを実現するべく、この度"缶"コーラの開発に踏み切ったといいます。
順風満帆ではなかった、商品化までの道のり
いざ「缶に挑戦しよう」と決めたところで、商品化までの道のりは消して順風満帆ではなかったと、代表の小林氏は語ります。
缶に充填するとなると従来の製造方法のままでは実現が難しく、「こだわりの味わいやスパイス感を再現しながら、缶で製造を行うには多くのハードルがありました」と小林氏は話す。
缶の充填方法に合うシロップの開発や、充填ロットに見合う量のシロップの製造、更には一般的な清涼飲料水の製造工程とは大きく異なる「伊良コーラ(缶)」のボトリングに協力してくれるボトリング会社の調整……、といったハードな道のりを、「一歩踏み外したら奈落の底に落ちてしまうような感覚」(小林氏)と表現します。
伊良コーラ(缶)の味わいは?
数々のハードルを乗り越え、この春発売に至った伊良コーラ(缶)ですが、その味わいは絶妙です。おいしくのむコツは、10秒間缶を逆さにして沈殿しているスパイスを行きわたらせてから飲むことだそう……!
口に鼻に抜けるスパイス感と、甘みがあるのにすっきりとした後味はクセになるおいしさでした。缶のままで飲んでももちろんおいしいですが、グラスにあけると美しい琥珀色を楽しめます。時間の経過とともに"缶内熟成"して変化するスパイス感も楽しめるというのも、伊良コーラ缶ならでは。
試飲会の中で小林氏は、「今後は植物由来の『天然香料』をプラスして、さらにブラッシュアップしていきたい」と語っていました。進化を続ける伊良コーラから、今後も目が離せません……!
伊良コーラ(缶)は、3月21日よりナチュラルローソンで先行発売、4月2日より一般発売を予定しています。公式オンラインストアでは予約販売もしているそうなので、気になる方はぜひチェックしてみてください!