鎌倉新書は3月17日、お墓の情報サイト「いいお墓」が実施した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)」の結果を発表した。調査は1月13日〜29日、2022年1月〜12月に同サイト経由でお墓を購入した660人を対象に行われたもの。
まず、お墓選びで最も重要視した点を聞いたところ、「お墓の種類」が35.3%で最多となり、次いで「自宅から霊園までのアクセス」が14.8%、「金額」が11.8%で続いた。
購入したお墓の種類に関しては、2020年での調査では「樹木葬」が「一般墓」を上回る結果となったが、「樹木葬」はその後も最多となり、今回は51.8%で調査開始以降初めての過半数超えとなっている。
また、購入したお墓の跡継ぎについての質問では、「跡継ぎ不要のお墓を購入した」が昨年を上回る結果となっており、「継承者不要」のタイプに注目が集まっている事がうかがえた。
一般墓の平均購入価格は152.4万円となり、4年連続で下落となった。購入にかかる費用は主に「墓石代」「土地利用料」「その他諸経費」。同調査では、墓石代が平均107.6万円、土地利用料が平均58.9万円となっている。
樹木葬の平均購入価格は、66.9万円。おおむね70万円前後で推移しており、直近5年間においての相場は安定している。納骨堂の平均購入価格は77.6万円で、直近5年間では最も低くなっている。
自宅からお墓までの平均所要時間については、平均28.8分。移動時間が30分未満の人が約6割を占めた。また、経年の変化を見てみると、ここ5年でおよそ11分短縮という結果となっている。