社会人になると、付き合いでさまざまな人からご飯に誘われる機会が増えます。ときには気乗りしないこともあるでしょう。このようなとき、気まずくならないように上手な断り方を身につけておきたいですよね。
そこで本記事では、ご飯の誘いの上手な断り方を紹介します。友人、異性、上司・先輩などケース別に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ご飯の誘いを断ることは失礼にあたる?
どのような関係でも、せっかくのご飯のお誘いを断ると気まずいもの。失礼なのでは? と心配に思う方もいるでしょう。
しかし、きちんと礼節をもってお断りすれば、失礼ではありません。誘ってくれたことへの感謝と行けない理由をきちんと伝えた上で、お詫びの一言を添えれば悪い印象は抱かれないはずです。
断りにくいからといって返事をしなかったり、当日になってドタキャンをしたりすることは失礼なので絶対にやめましょう。
異性からのご飯の誘いの上手な断り方
上手な断り方は相手との関係によっても変わります。まずは、異性からご飯に誘われた場合の上手な断り方を具体的に解説します。
ダイエット中だからと断る
行けない理由として、相手が納得してくれそうなことを選ぶと断りやすいでしょう。「とても行きたいんですが、今ダイエット中なんです。」とダイエットを理由に断るのは一つの方法です。
誰しも真剣にダイエットをしている相手をご飯に誘うのは気が引けます。行きたい気持ちがあるのに残念だという雰囲気も出せるため、相手も納得しやすいでしょう。
パートナーや好きな人がいることにする
異性の場合は、相手側が好意を持っている可能性があります。こちらにその気がなくて、相手がしつこく誘ってくるようなときは、恋人や好きな人がいることにしてみましょう。「彼氏に悪いので、ごめんなさい」などと伝えれば、相手は自分に脈が無いとわかって諦めてくれるはずです。
こちらから連絡をすると伝える
今回は気乗りしないものの別の日なら大丈夫、ということであれば「今日は忙しいので、またの機会にお願いします! 後日こちらから連絡しますね」などと伝えると、相手はすんなり受け入れやすくなります。
予定が合わないだけだと思えば、相手も嫌な気持ちにならないでしょう。こちらから連絡すると伝えることで、しつこく誘ってくることもないはずです。ただ、相手が好意を持って誘っていて、こちらにその気がない場合は、期待を持たせてしまうので、この断り方はやめた方がいいかもしれません。
体調が悪いといって断る
ご飯は気乗りしないけれど関係性は維持したいという相手には、体調を理由にして断るとよいでしょう。体調が悪い相手を無理に誘うことはできないので、相手も納得しやすいはずです。「元気であれば行きたいけれど……」と、残念な気持ちを伝えれば相手も仕方がないと思ってくれます。不快な気持ちになりにくく、今後もよい関係を保てるでしょう。
どうせなら大勢で行こうと伝える
その気がない相手であれば、2人きりでのご飯は避けたいものです。とはいえ断るのもなかなか難しいという場合は、「あの人も誘おう」や「みんなで行こう」と提案してみるのもよいでしょう。2人きりは嫌だと遠回しに伝えれば、相手は自分に脈が無いと気づき、それ以降はしつこく誘ってこなくなる可能性が高いはずです。
友人からのご飯の誘いの上手な断り方
友人同士でも、ときには誘いを断りたいこともあるでしょう。そのようなときに、角が立たないような、できるだけ友人に嫌な思いをさせない上手な断り方を紹介します。
お金がないからと断る
「今月金欠なんだ。ごめんね」と伝えてみるのはいかがでしょうか。お金がない相手は誘いにくいものです。金銭的な理由であれば相手もそれ以上は踏み込みづらく、仕方がないと納得するでしょう。もし、「おごるよ」と言われても、「悪いから大丈夫!」と断れば角が立つこともありません。
先約があるからと断る
誘われたときに、すぐに断るフレーズとして、「ごめん、その日は先約があって……。」と言うのもおすすめです。行きたいけれど先に予定があって仕方がないと、相手に伝わります。もし、誰と約束があるのか聞かれた際は、嘘がばれてしまうと気まずいので、相手が知らない人の名前を出しましょう。
仕事が忙しいと伝える
「仕事が忙しい」と、仕事を理由に断ることも相手が納得しやすい理由の1つです。今は仕事が忙しい時期で大変だと伝えれば、相手も無理に誘ってこないでしょう。同じように、試験前であることや、重要なプロジェクトの前であることなども、断る理由として使えます。ただし、同じ職場や、仕事内容をよく知っている友人には、突っ込まれやすいので使わないようにしましょう。
友人相手であれば素直に言うことも考えるべき
相手が気心の知れた友人の場合は、素直に伝えてみてもいいかもしれません。後からバレてしまうと、ケンカになってしまったり、疎遠になってしまったり、大切な友人を失うことになる可能性もあります。大切にしたい友人だからこそ、正直に行きたくないと伝えることも大切です。誠意をもって伝えればきっと分かってくれるでしょう。
上司や先輩からのご飯の誘いの上手な断り方
職場の上司や先輩など、目上の人にご飯に誘われたときは、非常に断りにくいものです。上司や先輩には仕事内容を把握されているため、基本的には仕事を理由に断れません。ここでは、それ以外に使える断り方を紹介します。
家庭の事情を理由に断る
家庭の事情で行けないというのはもっとも断りやすいといえます。子どもが熱を出した、祖父母のお見舞いに行くなど、家族が理由になれば上司や先輩も仕方がないと思ってくれるでしょう。角も立たず、その後の付き合いにも影響が少ない断り方です。1人暮らしの場合でも、実家にいる家族が遊びに来るなどと伝えれば、納得してもえらえます。
恋人との約束があると断る
恋人と約束をしているからと断るのも、上司からすれば強引に誘いにくい断り方です。例えば、上司とご飯に行くために恋人との約束をドタキャンすることになれば、恋人が怒ってしまうこともあるはず。もしケンカになってしまえば、上司は気まずくなってしまいます。日頃から恋人の存在を匂わせたり、前もって恋人は怒ったら大変なタイプだと言ったりしておくと、断るときに伝わりやすいでしょう。
健康に気をつけていると伝える
健康に気をつけているからというのを理由にご飯の誘いを断るのもよいでしょう。特にお酒の席を断るときには言いやすい断り文句です。「コレステロール値や血圧の数値が良くないので控えている」「メタボ気味で医者から気をつけるように言われている」などと伝えれば、上司や先輩がそれ以上誘ってくることもないでしょう。また、健康を理由に断ることは、その日だけでなく、その後も誘われにくくなります。
ご飯の誘いを断るときに注意すべき点
ご飯に誘われたときの上手い断り方は相手によってさまざまですが、どのような相手にも共通して気をつけるべきことがあります。ここからは、断り方の注意点を紹介します。
誘ってくれたことへの感謝を伝える
まず大切なことは、誘ってくれたことへの感謝を伝えることです。どのような相手であれ、わざわざ自分を誘ってくれたことには変わりないので、きちんとお礼を伝えるようにしましょう。そうすれば、たとえ断ったとしても、相手は悪い気がしません。関係も今まで通り良好に維持できるはずです。
はっきりとした言葉で伝える
ご飯の誘いを断ることは誰しも気まずいものです。ただし、気まずいからといって曖昧な返事をするのはやめましょう。曖昧な返事は、相手に迷惑をかけることになります。たとえ気まずくてもあやふやにせず、はっきりとした言葉で断ることが大切です。
代替案があれば自分から提案する
ご飯の誘いを断るときには、「今日は何となく気分が乗らない」「今日は見たいテレビ番組がある」など、その日はちょうど行きたくないだけというケースもあるでしょう。このような場合は、自分から代替案を伝えてみるとよいでしょう。断ったときは気まずい雰囲気になりますが、こちらから別の日を提案すれば、相手はきっと嬉しく感じるはずです。
ドタキャンをすることは避ける
もっとも注意すべきなのは、ドタキャンをしないこと。行くと伝えていれば、相手は店の予約をしていることもあるでしょう。ドタキャンすると店に対してキャンセル料を払わなければいけないこともあります。相手だけでなく店にも迷惑をかけてしまい、その後の関係性にも悪影響を及ぼすので、ドタキャンは避けましょう。
なるべく早く断る
ご飯の誘いを断るときは、できるだけ早く断るというのも大事なポイントです。相手は返事が来る前から店を探したり時間をさいて段取りを組んでいたりするかもしれません。行けるような雰囲気を出しておいて断ってしまうと、全て無駄になってしまい、相手もがっかりしてしまいます。
行かないのであれば、できるだけ早く断りましょう。ただし、予定を確認する素振りも見せずにすぐに「無理ですね」と断るのは心証が悪いので注意してください。
ご飯の誘いの断り方は丁寧に
いくら気乗りしなくても、せっかくご飯に誘ってくれた相手です。お断りするにしても、誠意をもって対応することを心がけましょう。
本当のことを言わないのは気が引けるという方もいるかもしれませんが、相手を傷つけないためには言い訳を上手く使うことも大切です。そうすることで、今後もよりよい関係で付き合いを続けていけるでしょう。
ご飯の誘いを断りたいけど上手い言い方が思い浮かばないと悩んでいる方は、ぜひ今回紹介した断り方を参考にしてくださいね。