キャンパスやオフィスのメンバーが集まってさまざまな議論やアイデア出しをする際、ホワイトボードを用いるのが一般的ですが、旧態依然としたホワイトボードは決してイマドキの使い勝手とはいえません。そこで注目したいのが、iPadに追加されたアップルの無料アプリ「フリーボード」。無限の広さを持つボードをオンラインでメンバーとリアルタイムで共有し、手書き文字だけでなく写真や動画などを張り付けてリッチなアイデアをまとめられるアプリです。
新生活を迎える学生や社会人にフリーボードの便利さを体感してもらうために「Today at Apple」のセッションに臨んだのは、iPadの活用法などを紹介する動画で知られる平岡雄太さん。参加者が次から次にiPadを手にして思い浮かんだアイデアをボードに書き込んでいくうちに、Apple 丸の内が一体感に包まれるなど、フリーボードのメリットがひしひしと感じられました。
手書き文字やふせん、写真、動画を交えてアイデアをまとめられる
3月16日にJR東京駅近くのApple 丸の内で開かれたのが、Today at Appleのセッション「プロダクトスキル:平岡雄太がすすめる友達と楽しむコラボレーション」。登壇した平岡雄太さんは、35万人ものチャンネル登録者数を誇る人気の動画クリエイターです。
今回のセッションのテーマは「フリーボードで友達とコラボしよう!」。iPadOS 16.2で追加されたフリーボードのアプリを用い、友達とさまざまな議論やアイデア出しをしよう、という内容です。
Apple 丸の内は、立ち見の列ができるほどの人が集まって大盛況でした。特に学生の姿が多く見受けられたのが印象的で、ICT教育でiPadやMacBookなどの機器に慣れ親しんでいる若年層ほどフリーボードの可能性に注目している様子がうかがえました。
平岡さんは、まずフリーボードの特徴を解説。手描きで文字や図形を書き込んでみんなで1つのボードを編集・共有できること、ボードは無限の大きさがあってアイデアを遠慮なく書き込めること、写真や動画も張り付けられること、色とりどりのふせんを貼り付けてディスカッションできることなど、さまざまなメリットがあることが分かりました。
「いろいろな人のiPadをつなげて共同作業するのは、これまで難しかったんです。しかし、フリーボードのアプリがあれば、1つのホワイトボードを囲んでいるような感覚で共同作業できます。アップル純正アプリなので、誰にでも安心して薦められるのもいいですね」(平岡さん)
10台以上のiPadを連携してのアイデア出しもトラブルなしで大成功
続いて「学生のための最高のカフェテリアを作る」というテーマで、参加者がフリーボードを使ってさまざまなアイデアを出し合うという実践的な取り組みが行われました。フリーボードの設定を済ませた10台ほどのiPadを参加者の間で回していき、アイデアをふせんに記入してどんどん積み重ねていくという仕組みです。
時間が比較的短く設定されたことから、アイデアを思いついた参加者が次々に「iPadを貸してください!」「次はこっちに!」と手を挙げるなど、熱気ムンムンの状況で進んでいきました。
「混み具合がスマホで分かるシステム」「HomePodを置いて自分でBGMを変えられるように」「足湯がある」などのユニークなアイデアが出され、平岡さんがいいと思ったアイデアには赤い二重丸が付けられました。とても多くのアイデアが並んでも見やすく整理しやすい点は、普通のホワイトボードにはないメリットだと感じました。
セッションを終えた平岡さん、「10台以上のiPadをつなげてフリーボードを使うのは初めてでしたが、トラブルが発生することもなくみんなでアイデア出しができ、iPadとフリーボードを改めて見直しました」とコメント。フリーボードに大きな手応えを感じていたようでした。
フリーボードはiPadだけでなく、iPhoneでもMacでも使えます。それらのアップル製デバイスを使っている学校の仲間や会社の同僚を見つけたら、さまざまなアイデア出しや議論に活用してみるとよいでしょう。
現在、学生がiPadやMacBookなどの対象製品を購入すると、最大24,000円のApple Gift Cardがプレゼントされる新生活キャンペーンを実施しています。期間は4月10日までに迫ってきたので、iPadを入手してフリーボードを活用したいと考える人は、早めの決断がよさそうです。