JR東海の特急形気動車キハ85系のうち2両(キハ85-3・キハ85-12)が、京都丹後鉄道(運行 : WILLER TRAINS)西舞鶴駅隣接の西舞鶴運転所で「タンゴエクスプローラー」車両と並んで姿を見せており、近隣住民や鉄道ファンらの間で話題となっている。
この2両は京都鉄道博物館でHC85系とともに展示された後、3月6~7日に西舞鶴運転所まで回送されたという。老朽化した「タンゴエクスプローラー」車両の更新が必要となり、京都丹後鉄道の車両・施設等を保有する北近畿タンゴ鉄道がJR東海からキハ85系を購入したこと、キハ85系は先頭車のみ4両購入し、2両1編成で運行、残り2両は部品取り車両とすることなどが報道されている。
西舞鶴運転所では、非貫通タイプの先頭車を連結したキハ85系2両が「タンゴエクスプローラー」車両(3両編成)と並び、沿道からも見ることができた。どちらも平成初期に登場した特急形気動車だが、「タンゴエクスプローラー」は長らく営業運転を行っておらず、かなり前から車体の傷みが目立つ状態に。一方、キハ85系は前面上部に黒く汚れた部分があるものの、ステンレス製の車体や前面・側面に施したオレンジ色のラインなど、遠目に見る限りではきれいな状態だった。
キハ85系が西舞鶴運転所へ回送されて以来、鉄道ファンらが連日訪れているようで、近隣住民もキハ85系を見に来る人々を興味深そうに眺めていた。今後のスケジュールや運行開始時期などは未定とのことだが、京都丹後鉄道は公式Twitterにて、キハ85系の写真とともに「お披露目までしばらくお待ちください」と投稿している。