パルシステムは4月6日、栄養学の観点から「ごはん食」を紹介するオンラインイベントを開催する。食品の値上げが続くなか、比較的価格が安定している米食を活用し、家計も生産者も応援できる知識やレシピを紹介する。

講師は女子栄養大学教授の蒲池桂子さん。蒲池さんは生活習慣病予防などの専門家として、バランスよく楽しい食生活による健康法を伝えている。「ごはん食」の適切な糖質摂取が代謝を高め、太りにくい体をつくる仕組みを分かりやすく教えるという。

後半は、料理家の吉田愛さんが手軽で楽しい「ごはん食」を紹介。唎(きき)酒師の資格も持ち、日本酒に会うシンプルな和食つまみも得意と吉田さんが、米の利用を後押しする。

イベントを企画した背景には、日本で生活する1人が消費する米の量が年々減少を続けていることがある。最も多かった1962年の118㎏から、2020年には50.7㎏と半分以下に。また水稲の作付面積も、1969年の最大317.3万haから、2021年には140.3万haと半減。米離れが進むなか、昨今の資材高騰は農業経営に打撃を与え、生産を断念せざるを得ない状況も生まれている。

また世界では、気候変動や軍事衝突が食料の安定供給に影響をおよぼしており、食料自給率39%の日本は食料安全保障上、危機的状況にも陥りかねない。ほぼ国内自給できる米の消費が増えれば、生産者の応援につながり、将来にわたる持続可能な食も保証できる。

本イベント「お米で超えてく 正しい栄養知識と魅力を知ろう」の開催は、4月6日10時~12時(無料)。定員500名で、申し込み多数の場合は抽選となる。参加は無料。申し込みフォームから応募可能。