フォントワークスは、高齢者や視覚障がい(弱視)の人にとって可読性・判読性が高いフォント「インクルーシブデザインフォント(IDフォント)」を開発およびリリースしたと発表した。
「インクルーシブデザインフォント(IDフォント)」は、長文などに適した「UD角ゴ_スモールB」をベースに、高齢者・視覚障害者(弱視)にとってより一層可読性・判別性を向上したとするフォント。
通常、漢字の書体デザインは錯視により横画が太く見えることから、縦画を横画よりも太くして画線の太さが同じに見えるように調整するが、この錯視量は加齢に伴って変化すると言われる。
そこで比較評価実験を行った結果、横画を太らせたフォントの方が読みやすいと判断され、IDフォントの漢字は横画を以前より太くしている。
また、研究結果より判別性が悪いと判明した文字「ソ」「ン」「シ」「ツ」「ぼ」「ぽ」「l(エル)」「0(ゼロ)」 「水」「門がまえ(部首)」ついては、判別性向上のためデザインを変更している。
なお、視覚障害者(弱視)、高齢者のためのIDフォントについての研究および結果については、こちらのページに詳しい。