シンガーソングライターのTOMOOが17日、東京・渋谷のSpotify O-EASTで開催されたライブイベント「Spotify Early Noise Night #15」に出演し、5組目のアーティストとしてトリを飾った。
その年の飛躍が期待される国内新進アーティスト「RADAR: Early Noise 2023」に選出されたTOMOO。6歳よりピアノを始め、聴いたことがない楽曲の歌詞に自分で即興のメロディをつけて遊んでいたことなどをきっかけに、作曲に興味を持つようになる。中学に入りオリジナル曲の制作を開始し、その後、本格的に音楽活動をスタート。2022年8月3日にメジャー1stデジタルシングル「オセロ」をリリースした。
DURDN、Skaai、ヤングスキニー、れんに続いて最後のステージに上がったTOMOOは、2021年3月8日リリースの「HONEY BOY」で再び会場を温め、「オセロ」を歌い終えるとMCで一呼吸。「活動を始めて10年くらいになるんですけど」と切り出し、「最初に人前でガッツリ歌ったのはコンテストで。10年前、ちょうどここの下の会場でした。O-EASTだったら、話としては完璧だったんですけどね(笑)」と当時を振り返る。
そして、「そのコンテストにはパンフレットがあったんですよ。エントリー写真みたいなものが載っていたんですけど、私は諸事情で顔写真じゃなくてレモンの写真を撮って送って。『これにしてください』と言って載せてもらった思い出があります」と告白。「そのすぐあとに『レモン』という曲を書いたりして。お隣さんというか、そういう近所の思い出もあって」と縁を感じているようで、「私以外に音楽活動をしている人がいるということもすべてが新世界だった」と音楽の道が開けたライブハウスの記憶を呼び戻す。
そして、「そのときに駆け込んでいった気持ちも思い出しつつ、『レモン』を歌いたいと思います」と同曲を披露。丁寧に歌い上げると、2021年8月10日リリースの「Ginger」に続いて、最後はメジャー3rdデジタルシングルの最新曲「Cinderella」でライブを締めくくった。
大盛況のうちに幕を閉じた「Spotify Early Noise Night #15」。TOMOOの“新世界”は、あの日から広がり続けている。