日本盛は、「日本盛 JAPAN SODA 180mlボトル缶」を3月28日に発売する。同商品は日本酒ならではの華やかでフルーティな吟醸香を楽しめる、甘さ控えめで後味すっきりとした爽快な味わいが特徴の「日本酒ソーダ」だ。容量は180mlで、参考小売価格は284円。

市場規模の縮小が続く日本酒市場では、特に40歳代以下のシェアが低く、次世代ユーザーの獲得が課題となっている。厚生労働省「国民健康栄養調査」によると20~40代における飲酒は1~2杯相当で飲酒を終える割合が非常に高く、飲酒の後半に飲まれる傾向が強い日本酒は、選択肢に挙がりにくい状況がわかったという。現在では定番となったチューハイやハイボールも、かつては消費者の原酒離れが起きていたが、「炭酸・低アルコール・食との相性の組み合わせ」により客層・飲用シーンの拡大を果たしている。

そういった背景から、「日本盛 JAPAN SODA」は1~2杯目に飲める新定番の日本酒として開発された。またコロナ禍で家飲み機会が増え、生活者の生活様態やニーズに沿ったアルコールの在り方が求められていることから、時代に沿った新たな「日本酒の楽しみ方」を提供する狙いもある。"日本酒らしさ"は残しつつ炭酸という要素を加えることで、日本酒好きの方はもちろん、日本酒に興味はあっても家飲みをするにはハードルが高い次世代に向け、「日本酒は自分向きでない(年配の方のお酒)」「日本酒は飲みにくい」「日本酒を飲むのは和食の時にだけ」という日本酒への価値観をアップデートさせたいという。

原材料は国産米と米こうじのみで作った無垢な日本酒に、炭酸だけを加えてシンプルに仕上げた。また、華やかな吟醸香を高生産するオリジナル酵母を使用することで、大吟醸を思わせる華やかでフルーティな香りが楽しめる。甘さを控え、後味もすっきりとした味わいのため、和食はもちろん、揚げ物や肉料理・イタリアン・中華など味の濃い料理とも好相性とのこと。アルコール度数は7%。

また180mlの飲みきりサイズのボトル缶は、トライアルしやすいコンパクトなサイズ感。広口タイプなので、開栓した瞬間にフルーティな吟醸香が楽しめるようこだわっている。

  • 3月17日には「日本盛 JAPAN SODA 180mlボトル缶」の発売を記念したPRイベントが開催された。写真左から、日本盛 商品開発室課長・高野将彰氏、銭湯ペンキ絵師・田中みずきさん、ライターで自称「銭湯の神」ヨッピーさん(※高野氏の"高"の字ははしごだか)

また3月17日には、「日本盛 JAPAN SODA」の発売を記念したPRイベントを江戸川区の銭湯・第二寿湯にて開催した。イベントでは、日本盛 執行役員 営業本部長の松本栄一郎氏が挨拶を行い、「本日発表の『JAPAN SODA』、この商品が日本酒業界の活性化に寄与すると確信しております」と期待を寄せた。

また同社商品開発室課長・高野将彰氏による商品紹介も(※高野氏の"高"の字ははしごだか)。「日本盛 JAPAN SODA」に込めた想いについて、「世界に誇る日本酒文化を次世代に伝えたいという想いで、商品を開発しました。目的はふたつあり、ひとつ目は日本酒の飲用率が低い20~40代の次世代をターゲットにし、日本酒業界の裾野を拡大すること、そしてふたつ目は、日本酒を日常的に飲んでもらう、"ケの日のお酒"にしたいという想いです。本商品を通じて、日本酒が持つ伝統と文化、魅力をうまく引き出し、現代のニーズに合わせて日本酒をアップデートしていきたいですね」と語った。

  • 第二寿湯浴室の壁には「日本盛 JAPAN SODA」キービジュアルの銭湯ペンキ絵が描かれた

ゲストには銭湯ペンキ絵師・田中みずきさん、ライターで自称「銭湯の神」ヨッピーさんが登場。田中みずきさんが第二寿湯浴室の壁に描いた「日本盛 JAPAN SODA」キービジュアルの銭湯ペンキ絵制作にまつわるトークや、田中さんと商品開発者の高野氏、そしてヨッピーさんの三者による「銭湯×日本酒」のトークで盛り上がった。