良好な人間関係を築けている人であっても、考え方や価値観の違いによるすれ違いが生じると、人間関係に疲れたと感じるでしょう。ひとりで過ごす時間の方が落ち着く、誰にも会いたくないと思っている方は、人間関係に疲れている可能性があります。
そこで今回は、人間関係に疲れたときの対処法や人間関係に疲れやすい人の特徴や原因について紹介します。
人間関係に疲れやすい人の特徴
上手く人間関係を築ける人がいる一方で、人付き合いが苦手で他者と関わると疲れてしまう人もいます。人間関係に疲れやすい人は、感受性の豊かな人が多いといわれており、他にもいくつかの特徴があります。
人からよく見られたい
誰からも良い人と思われたい、よく見られたいという人は人間関係に疲れやすいといえます。 嫌われることに恐怖を感じて視野が狭くなっている可能性があり、求められている理想像をそのまま演じようとすることで、人間関係に疲れてしまうのです。
そのため、人からの意見や誘い、頼みごとに対して断ることができず、自分を押し殺してしまう傾向があります。
周りに頼らない
他者に対してお願いすることができず全て自分で解決しようとする人は、我慢することが当たり前になっており、人間関係に疲れやすくなる傾向です。 また、自分の気持ちや考えを押し殺すことにもつながり、ストレスを抱えやすいともいえます。
場の空気を読み過ぎる
人間関係に疲れやすい人は、他者から嫌われることを恐れており、自己肯定感が低いというケースが多いです。 そのため、他者から褒められたり認められたりすると安堵し、八方美人な態度になってしまいがちです。
場の空気を読むことに長けている一方で、周りのことを気にし過ぎて疲れてしまうという傾向があります。
人間関係に疲れる原因
人間関係に疲れたと感じるときには、多くの場合、他者との距離の取り方に問題があります。 なぜ疲れているのかを知ると、解決策が見つかる可能性があるでしょう。 ここでは、人間関係に疲れる原因について、3つ紹介します。
価値観が違う
人間関係に疲れる大きな原因として、価値観の違いがあげられます。 相手が自分の価値観を押し付けてきたり、それに共感を求めてきたりした際に、相手の顔色を気にして合わせて会話をすると、精神的に疲れてしまうのです。
友人関係や会社での人間関係において、相手への気配りは不可欠です。 ただし、周囲の反応ばかりを気にしていると、自分が気が付かないうちにストレスが溜まっている可能性があります。
ひとりの時間が足りない
ひとりで過ごす時間が好きな人にとっては、他の人と一緒の時間を過ごすと、人間関係に疲れたと感じてしまうことが多いです。人と遊びに行けば周りに気を遣わないといけないため、ひとりでいることが好きな人にとっては疲れる原因につながるのでしょう。
狭い世界にいる
他の人間関係を知らず狭い世界にいると、今の居場所を失わないよう懸命になります。 今の人間関係以外の居場所を見いだせずにいるためです。 自分の発言ひとつひとつにも気を遣ってしまい、相手に合わせて発言内容を変えたり、自分の意見を押し殺したりします。
また、相手の発言に対しても深読みをしてしまい、嫌われているのではないか、裏で悪口を言われているのではないかと考えてしまい、結果的に人間関係に疲れてしまうのです。
職場での人間関係に疲れたときの対処法
人間関係に疲れやすい人であっても、職場での人付き合いは必須です。 ここでは、職場での人間関係に疲れてしまったときの対処法を3つ紹介します。
割り切った付き合いをする
職場での人間関係に疲れたときには、割り切った付き合いを心がけると過ごしやすくなります。 仕事仲間と割り切り、報告・連絡・相談ができれば良いと考えて受け入れ、人の目を気にし過ぎないようにします。 ただし、挨拶やお礼はマナーでもあるため、きちんとしましょう。 また、仕事に関して周囲と比べないようにすることも対処法のひとつです。
スキルを身につける
「自分にはなにもスキルがないから、意見が言えない……」と、自己肯定感の低さが人間関係に悪影響を与えている可能性もあります。
そのような場合は、スキルを身につけたり資格を取得したりと自己研鑽に努めることで、自分に自信を持てて良好な人間関係を築けるようになるかもしれません。
辛い場合は転職をする
職場での人間関係について、割り切った考え方を心がけたとしても、社風があまりにも合わなければ、ストレスが溜まります。 社風や人間関係が変わらないまま我慢して働き続けていると、精神的な疲れが溜まり、体調を崩す可能性もあります。
あまりにも合わないと感じた際には、転職することもひとつの手段です。
友人との人間関係に疲れたときの対処法
友人との人間関係に疲れたときには、ひとりの時間を過ごし、ストレスを発散させましょう。
ここでは、友人との人間関係に疲れたときの対処法について7つ紹介します。
遊びの誘いを断る
仲の良い友達であっても、精神的に疲れているときや体力的に元気が出ないときの誘いは無理をせずに断るようにしましょう。元気がないときに遊びに行ったとしても楽しめませんし、暗い雰囲気のままだと相手にも嫌な思いをさせる可能性もあるので、無理せずにゆっくりするのが吉です。
デジタルデトックスをする
友人関係に疲れてしまったときには、デジタルデトックスが効果的です。デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンの通知をオフにすることやSNSを見ないなど、デジタル機器から距離を置くことです。デジタルデトックスは、目や脳の疲れが取れ、ストレスの軽減につながるといわれています。
スマートフォンを見ていなければ安心できない人にとって、デジタルデトックスは難しく感じるでしょう。 そのような人は、まずはひとりの時間を過ごしている間や食事中など短い時間で試してみるのがおすすめです。
辛い場合は距離を置く
友人として付き合って長年経っていたとしても、一緒にいてストレスを感じる人とは、無理して付き合うのではなく距離をおきましょう。
ストレスは心身ともに悪影響を与えるので、自分自身を犠牲にしてまで人に付き合う必要はありません。
気にし過ぎない
万人から好かれることは不可能です。 嫌われることは当たり前であると割り切り、無理に人に合わせたり自分をよく見せたりせず、自分らしく生きるよう心がけましょう。
人間関係に疲れたときには、周りの人を気にし過ぎず、自分を大切にしてください。
相手に期待し過ぎない
相手に対して分かってもらえるだろう、理解してもらえるだろうと信頼を寄せることは、悪くありません。 ただし、「必ず分かってもらえるはず」「理解してもらえるはず」と期待し過ぎないようにしましょう。 期待していた行動をしてもらえなかった際に無駄に落胆してしまうのを防ぐためです。
また、過度な期待を寄せられている相手にとっても負担になり、お互いにストレスや疲れを感じます。
言いたいことを伝える
友人との付き合いは、職場との付き合いよりも自分の意見が言いやすいため、素直な自分の気持ちを伝えることも大切です。 例えば、やりたくないことを頼まれたときや、行きたくない遊びに誘われたときなどには無理せず断るようにしましょう。
相手の良い部分を探す
相手の良い部分を探すと、苦手意識を緩和できる可能性があります。 どのような人であっても、短所と長所があるため、良い部分に目を向けてみると、印象が変わるかもしれません。
距離を置いた方が良い人の特徴
仲良くしようと思っても、どうしても仲良くできなかったり、一緒にいると疲れてしまったりする人がいます。 ここでは、距離を置いた方が良い人の特徴を4つ紹介します。
他人を尊重しない人
他者の容姿や趣味、服装に対して「からかっているだけ」「単なるいじり」だからと口を出してくる人とは、距離を置きましょう。 他人を尊重しない人と交流を続けていると、精神的に追い詰められる可能性があります。
他人の悪口ばかり言う人
他人の悪口をいう人や、平気で人をけなす人とは距離を置きましょう。陰で悪口ばかりを言うような人との会話では、自分も悪口を言わないといけない雰囲気になることが多いため、ストレスが溜まります。
すぐマウントを取ろうとする人
すぐにマウントを取ろうとしてくる人とは、関わらないようにしましょう。人をコントロールしようとする人であったり、ハラスメント気質であったりする可能性があるためです。また、自分を大きく見せることばかり考えているので、一緒にいても疲れるだけです。
人間関係に疲れたときには上手い対処法を探そう
人間関係に疲れやすい人の特徴には、他者の目を気にし過ぎることがあげられます。一緒にいると疲れてしまう人と距離を置くこと、ストレスを発散させることが、人間関係に疲れない対処法です。