(2)バッテリー残量20%~80%の間で使う
リチウムイオンバッテリーはその物理的な特性上、残量が0%または100%といった状態をキープすることは望ましくない。50%程度の状態にキープしておく方が劣化が少ないと言われている。このため、iPhoneも100%まで充電しないで、80%くらいで停めておくというのがベターな使い方となる。
理想的には50%程度をキープしておきたいが、これでは使い続けると0%になってしまう可能性がある。そのため、現実解が80%%程度というわけだ。
そして、先ほどのオートメーションで「実行時に通知」を有効にした。これを有効にしておくと、充電を行って80%になると自動的に通知されるようになる。通知が行われたら充電を止めるといった使い方をすると上限80%を維持しやすくなる。
Apple Watchやスマートウォッチで通知を有効にしておくと、充電が80%に達したときにすぐにわかので、そのタイミングで充電ケーブルを抜けばよい。
(3) ダークモードを使う
あとはダメ押しで、デザイン上問題がなければ「ダークモード」を有効にする。このモードを有効にすると、何かと黒を基調としたテーマが使われるようになるので、ディスプレイが消費する電力量が減ると言われている。バッテリーの寿命を優先するなら念のために設定しておきたい機能だ。
デザインの観点から「ダークモードを受け付けない」「見にくくなる」といった場合は、デフォルトのライトモードのままでよいと思う。
元気なバッテリーでiPhoneライフを楽しむ
電力消費を抑えるための設定や使い方は、ほかにもあるが、必要最小限という意味では、今回取り上げた設定と運用方法でよいと思う。iPhoneは2年も使っているとバッテリーの減りが気になるようになり、3年経つとはっきりとバッテリーが持たなくなったと感じるようになる。
使っているiPhoneを便利により長う使うなら、2~3年ごとにバッテリーを交換する方がよい。しかしながら、バッテリー交換もそれほど安くはないので、バッテリーの消費を抑えるような使い方をするのは悪くない使い方だ。ぜひ一度こうした設定を試してもらえればと思う。