今年1月に亡くなったギタリストの鮎川誠さんの追悼番組『シーナ&ロケッツ 鮎川誠~Keep A Rock’n!』が、CS・フジテレビNEXTで27~29日(18:00~)に、三夜連続計24時間超にわたって放送される。

鮎川誠さん

1月29日午前5時47分、日本のロック界を代表するギタリスト・鮎川誠さんがすい臓がんのため亡くなった(享年74)。昨年5月にがんが発覚し、余命5カ月の宣告を受けたが、「自分が死ぬまでの間に、1本でも多くシーナ&ロケッツのライブをやりたい」という本人の強い思いから一切病気を公表せず、ライブの合間に治療を続けながら全国ツアーを続行。新宿ロフトで開催された45周年記念ライブをはじめ、47都道府県ツアー、沖縄・宮古島でのライブ、ロンドンナイトのクリスマスなど、重いレスポールを抱え、爆音を掻き鳴らし、病があるにも関わらず、熱いステージを繰り広げ、1本1本のライブに全身全霊を注ぎながら最後までロックし続けた。なんと、昨年のライブ本数はここ数年で最多だったという。生前最後のライブは昨年12月19日の京都磔磔でのライブだった。

昨年末、激しい腹痛により一時入院となるが、最期の1カ月間にも医師の治療の下、ライブ復帰を目指して自宅で懸命に家族と回復に努めており、亡くなる直前まで次に出すアルバムの選曲を考えたり、音楽制作に没頭していたという。生涯一貫してロックに身を捧げたロックンロールライフを送り、最期は都内の自宅で、3人の愛娘に看取られた。長女の鮎川陽子さんは「お父さんは世界一かっこいいロッカーでした。応援してくださった皆様、ほんとうに感謝しています」とツイートしている。

2月4日には、“ロック葬”が執り行われ、ミュージシャンや芸能関係者約900人、一般弔問客で約3,100人の合計4,000人以上が参列した。また時間制限があったため、並んでいたものの参列ができなかった一般およそ900人は第二会場の下北沢タウンホールへと急きょ案内された。皆を平等に愛し、いつも笑顔で迎えた鮎川誠さんだからこそ、これだけ多くの人が集まったのだ。

1日でも長くロックし続けることを選び、命を懸けて“Keep A Rock’n!”を体現し、“死ぬまでロック”を貫いた唯一無二の存在・鮎川誠さんを偲び、フジテレビNEXTでは、追悼番組『シーナ&ロケッツ 鮎川誠~Keep A Rock‘n!』を放送する。

『Keep A Rock’n!』は鮎川誠さんの生き方を体現している言葉で、本人が生前より掲げてきたワードとして、今回の番組タイトルとした。

フジテレビ地上波、フジテレビNEXT、BSフジで放送した番組の中から、鮎川さんが出演した番組や出演部分を総ざらいし、計42年分を時系列にまとめ、シナロケの『夜のヒットスタジオ』全出演シーンをはじめ、44年連続出演した『NEW YEAR ROCK FESTIVAL』など、シナロケ関連の特番を蔵出し。ゆかりのあるミュージシャンや著名人のコメント、そして、3人の愛娘の愛にあふれたインタビューを交え、余すところなく放送する、約24時間に及ぶ大ボリュームの追悼企画だ。また、番組は4月7日「シーナの日」にも、フジテレビNEXTで放送される。