フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、LGBTQの人々が集う東京・新宿二丁目で53年続く深夜食堂「クイン」を営む夫婦と客の人間模様を追った『新宿二丁目の深夜食堂 後編 ~名物夫婦 53年の物語~』を、19日に放送する。

  • クインのママ・りっちゃん(左)と夫・加地さん=フジテレビ提供

二丁目で午前9時まで営業する「クイン」は、1970年のオープン以来、名物ママのりっちゃん(77)と厨房を担当する夫の加地さん(77)の夫婦二人三脚で、この街に流れついた人々の心を癒やしてきた。おにぎりとみそ汁に焼き魚…真夜中の優しい味で親しまれてきた店は、この街になくてはならない存在だ。

店の歴史は半世紀を過ぎ、気付けば夫婦は77歳。客が引けた店内で語り合うのは、「夫婦の今後」について。「電車に乗って2人で旅行がしたい」と笑う加地さんは、ある心配を抱えていた。それは、りっちゃんの体のこと。いくつかの持病を抱える妻は、足腰も弱り始め、毎日、店の階段を上がるのもひと苦労だ。それでも「店を辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、満身創痍の身で、今夜もビール瓶を片手に店に立ち続けていた。

2024年夏に、店の賃貸契約は更新を迎える。年齢のこともあり「そのタイミングで店を辞めようか」と加地さんは考えて始めていた…。

そんな中、店を訪れたのは、りっちゃんが「息子」と呼ぶ勇輝さん(40)。自暴自棄になり、すさんでいた20代の頃、りっちゃんの言葉に救われた勇輝さんは「少しでも長く店を続けてほしい」「元気になってもらいたい」と、ある行動に出る…。

ナレーションは、女優の吉田羊が担当する。

(C)フジテレビ