シナネンホールディングスは3月16日、「自転車用ヘルメット着用に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は2月16日~18日、週に1回以上自転車(他人と自転車を共有するサービスを含む)を利用する全国の15歳~69歳の男女1,299名を対象に、インターネットで実施した。
自転車用ヘルメットの着用状況について聞いたところ、「毎回着用している」は21.2%で、約8割のユーザーはヘルメットを着用していないことがあると回答した。自転車利用頻度別に着用率を比較すると、「ほぼ毎日自転車を利用する」ユーザーの着用率は27.7%、「週の半分以上は自転車を利用する」ユーザーは24.6%、「週に1、2回程度自転車を利用する」ユーザーでは11.8%と、自転車利用頻度の高いユーザーほど着用率は高い傾向があった。
ヘルメット着用者を増やすために必要だと思う取り組みについて聞くと、最も多い回答は「持ち運びやすいヘルメットの開発」(47.3%)だった。次いで「ヘルメット着用の重要性に関する報道の増加」(32.8%)、「ヘルメット購入に対する補助制度」(29.4%)となっている。
自分自身がヘルメットを使用する場合に重視するポイントについて尋ねると、1位は「軽量性」(51.8%)、2位は「安全基準を満たしている」(49.5%)、3位は「自分専用であること」(40.3%)だった。
自転車を共有するサービスも利用するユーザーでも、2位に「自分専用であること」(48.7%)が入っている。5位には、「抗菌仕様」(31.9%)がランクインし、安全性の観点に加え、衛生面からもヘルメットは自分専用品を使用した人が多いことがわかった。
ヒヤリ・ハット経験の1位は「交差点を走行している時」(57.0%)だった。その経験後は、53.0%が「スピードを抑えるようになった」と答えている。一方、「ヘルメットを着用するようになった」と回答したユーザーは21.1%と少なかった。
4月1日からのヘルメット着用努力義務化についての認知度を尋ねたところ、67.9%「知っている」と答えた。年代別に見ても、全年代で認知率は高く、最も高かった年代は「20代」(80.5%)だった。