日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立)の高機能冷蔵庫は、「冷蔵庫カメラ」「まるごとチルド」などの特徴的な便利機能で人気があります。そんな日立が3月に発売したのが、670Lの大容量なのに奥行き65.4cmというカメラ搭載冷凍冷蔵庫「まんなか冷凍 GXCCタイプ R-GXCC67T」です。従来モデルより奥行きが浅くなっただけでなく、木目調のワンポイントを使うなどデザインも一新。気になるGXCCタイプを実際にチェックしてきました。
大容量なのに奥行きは7cm以上も短くなった!
GXCCタイプは、冷蔵庫カメラを搭載したファミリータイプの670L容量モデル。冷蔵庫カメラを備えた日立の製品は、2022年発売のHXCCタイプが初代となります。
HXCCタイプの最上位モデルは617L容量でしたが、新モデルはさらに容量アップ。日立の600L容量以上の冷蔵庫はこれまで奥行きが73cm以上ありましたが、新製品は容量アップにもかかわらず、奥行きが65.4cmとかなりスリムに。冷蔵庫上段の食材にも比較的手が届きやすくなりました。
ところで、幅88cmというのは冷蔵庫としてはかなり幅広タイプ。これだけ幅があると野菜室などの引き出しが重そうに感じますが、新製品は野菜室とメインの冷凍室がどちらも電動オープン式になっています! 引き出し手前のボタンをポンと押すと、自動で軽くオープンするのです。
細部までこだわった高級感のある対称デザインに
デザインも大きく変化しました。大容量フレンチドアタイプの冷蔵庫は、多くの場合で製氷室の容量にドアのサイズを合わせています。このため、左ドアが右ドアより狭い左右非対称デザインがほとんどです。
一方でGXCCタイプは「左右対称」のデザインにこだわり、冷蔵庫のドアが左右で同じサイズ。パッと見て安定感のあるデザインに感じます。
冷蔵庫の表面は、金属の堅牢さを感じさせながらもギラギラ反射しないバイブレーション仕上げとしたモーブグレーカラー。本体中央部に木目調のラインを配置することで、落ち着いた家具のような高級感があります。
冷蔵庫の内部は、清潔感を重視したホワイト基調になりがちですが、GXCCタイプは要所要所にダークカラーを採用している点も特徴的。冷蔵庫のポケット部分、製氷室や冷凍室、野菜室のバスケットにダークカラーを採用している製品は珍しい部類です。
細かな部分ですが、多くの冷蔵庫は扉上部に扉を開閉するパーツが飛び出た形になっています。GXCCタイプはこのパーツが正面から見えないように工夫されており、正面から見たときの形がシンプル。「シンプルデザイン」「左右対称」「高級な質感」など、デザインへのこだわりを強く感じる製品です。
冷蔵庫カメラにまるごとチルド、日立らしい機能をもちろん搭載
デザインだけでなく機能面もGXCCタイプの特徴。最大の注目ポイントはやっぱりカメラ搭載でしょう。本体上部に冷蔵庫の内側を写すカメラを搭載しており、外出先から「冷蔵庫庫内」「右ポケット」「左ポケット」の画像をチェック可能。買い物先で「玉子まだあったっけ?」と思ったらすぐにチェックできます。在庫があるのに買い足すといった失敗はかなり減りそうです。
このほか、日立の冷蔵庫で外せないのは「まるごとチルド」。メインの冷蔵室全体を約2℃というチルド温度で保存する機能です。しかも、冷蔵室のみ冷却システムを独立させることで、湿度も保持する優れもの。冷蔵室ならラップなしで食材を保存しても乾燥しません。さらに、野菜室はプラチナ触媒を使って炭酸ガス濃度を高め、野菜を眠らせるように保存することで長持ちさせる人気の「新鮮スリープ野菜室」に対応しています。
大容量の冷蔵庫は、キッチンの中で一番大きい家電であることがほとんど。最近はリビングから見えるキッチンが多くなり、冷蔵庫のデザインを気にする人も多いはず。GXCCタイプは「見た目」「機能」ともに高い満足度があると思います。幅88cmというサイズと、市場推定価格が540,000円前後という2つのハードルはありますが、10年以上は使うことを考えれば納得して購入できる家庭も多いのではないでしょうか。