シンクロ・フードは3月15日、「飲食店における人材確保の現状についてアンケート調査」の結果を発表した。同調査は1月26日~2月2日、飲食店経営者・運営者415人を対象に、インターネットで実施した。

  • 自店舗で働く従業員の数が足りていますか

自店舗で働く従業員の数が足りているか尋ねたところ、42.9%が「やや不足している」「とても不足している」と回答した。57.1%は「足りている」と回答しているが、その内訳を見ると、「充分足りている」との回答は23.4%で、残りの33.7%は「何とか足りている」と答えている。多くの飲食店が、余裕のない人的リソースで運営していることがわかった。

従業員数が「やや不足している」「とても不足している」と回答した人に、特に従業員が足りていない雇用形態・職種・時間帯を聞いた。足りていない雇用形態は、「アルバイト・パート」が51.7%、「正社員」が15.7%、「アルバイト・パートと正社員の両方」が32.6%だった。特に「アルバイト・パート」の人手不足が深刻で、84.3%が「アルバイト・パート」が足りていないと答えている。

  • 特に従業員が足りていない雇用形態

特に従業員が足りていない職種を聞くと、最も多かったのは「接客・配膳・清掃などのホール業務」(65.2%)で、「調理・仕込みなどのキッチン業務」(50.6%)、店長やマネージャーといった「管理職」(15.2%)と続いた。

  • 特に従業員が足りていない職種

特に従業員数が足りていない時間帯は、「土・日・祝日の夕方~夜」(52.8%)が最多だった。「平日の夕方~夜」(48.3%)も多く、曜日を問わずディナータイムの人手不足に悩む店舗が多い。全体を見ると、平日と土・日・祝日の不足感に大きな差はなく、いずれも「深夜」「午前~日中」「夕方~夜」の順で従業員不足が強くなる傾向にある。

  • 特に従業員数が足りていない時間帯

人材確保のために活用している手段やサービスを尋ねたところ、最多は「求人サイト・アプリ」(34.5%)で、「店頭の張り紙」(30.4%)、「SNS」(26.0%)、「求人誌・フリーペーパー」(21.7%)と続いた。半数近くの店舗で、2つ以上の手段やサービスを組み合わせていることもわかった。

  • 人材確保のために利用している手段・サービス