アントレは3月16日、2022年度の「脱サラ経営者に関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2022年12月19日~22日、調査対象は過去に企業勤めの経験がある20代から60代までの経営者(脱サラ経営者)、有効回答は553人。

  • あなたの独立スタイルを教えてください

脱サラ経営者に独立スタイルを聞いたところ、「自身での独立・起業」が最も多く51.3%。次いで「業務委託、フリーランス」が28.0%、本年度から新設した「後継」が11.4%となった。

独立スタイルを開業年数別にみると、開業2年未満では「業務委託、フリーランス」の割合が高く平均42.1%となり、2~3年未満(25.6%)と比べて16.5ポイントも高かった。同調査では「アフターコロナの独立トレンドは『スモールスタート』」と分析している。

  • 独立スタイル×開業年数(3年未満)

独立した際の業種を前年と比較したところ、「情報通信業」(10.6%、前年比1.2ポイント)の伸びが最も高かったほか、「生活関連サービス(飲食サービス業、その他生活関連サービス業など)」(合計14.7%、同0.7ポイント増)、「その他サービス業(自動車整備・廃棄物処理)」(3.3%、同0.7ポイント増)の伸長も目立った。

  • 独立した際の業種を教えてください

独立から3カ月以内に使った金額を聞くと、「50万円未満」が35.0%、「0円」が18.4%、「50万~100万円未満」が17.2%で、「100万円未満」の合計は過去最多の70.6%に上った。同調査では「業務委託やフリーランスの独立スタイルが増え、スキルや経験を生かし、初期投資や費用負担が少ないスモールスタートにより、独立後の投資額も低くなった」と推察している。

  • 独立から3カ月以内に使った金額を教えてください