SB C&Sは3月16日、スマートデバイスの新規格「Matter」に対応したSWITCHBOTのスマートリモコン「SwitchBot ハブ 2」を発表しました。3月24日から家電量販店やSwitchBot公式サイト、ECサイトなどで販売開始します。価格はオープン、公式サイトでの価格は8,980円。
SwitchBot ハブ 2は、複数の赤外線リモコンを一つにまとられるスマートリモコン。2020年10月に発売された「SwitchBot ハブミニ」の上位モデルにあたる製品です。
そもそもスマートリモコンとは、家電やデバイスのリモコンを学習させ、スマホや音声で操作できるようにしたデバイス。テレビやエアコン、照明、ロボット掃除機などのリモコン操作をスマホ1台にまとめられるというメリットがあります。
SwitchBot ハブミニとSwitchBot ハブ 2は、「ハブ」としての役割も担っている点が特長。「SwitchBot ブラインドポール」「SwitchBot ロック」などSwitchBotのBluetooth製品は、操作するときにスマホと直接Bluetooth接続する必要があり、Bluetoothが届く範囲でスマホ操作しなくてはいけません。その際に、SwitchBotハブミニやSwitchBot ハブ 2があれば、クラウド経由で操作できるようになり、距離などの制約が減ります。
SwitchBot ハブ 2は、4,800社以上・83,000以上の製品をスマート化させられます。加えて、半年周期で赤外線コードをアップデートするため、SwitchBot ハブ 2以降に発売された製品にも今後対応していく予定です。
新規格「Matter」へ対応!
注目ポイントとして、スマートホーム新規格であるMatterに対応しました。これまで12種類・30品目を展開しているSwitchBot製品として初となります。
Matterは、標準化団体であるCSA(Connectivity Standards Alliance)がリリースした、スマートホーム製品同士の互換性を高めるための新しいスマートデバイス標準規格。GoogleやApple、Amazonといった世界的企業が参画しています。
そのため、Apple HomeKitやGoogle アシスタント、Amazon AlexaなどはMatterをサポートしており、エコシステムを組み合わせることでさまざまなスマートホームブランド製品との連携がしやすくなります。
SwitchBotのBluetooth製品もSwitchBot ハブ 2と連携することで、Matterを介した制御が可能になります。SwitchBot ハブ 2発売時点では「SwitchBot カーテン」が対応。Apple HomeKitに対応し、スマホやタブレットのホームアプリや、Homepod、Apple Watchでカーテンの開閉操作ができるようになります。
現在展開しているSwitchBotのBluetooth製品は「SwitchBotボット」「SwitchBotブラインドポール」「SwitchBotロック」「SwitchBot温湿度計」「SwitchBot開閉センサー」「SwitchBot人感センサー」などがあります。これらは今後、順次ハブ 2を通じてMatterへ対応していく予定です。
新機能・機能強化で使い勝手アップ
SwitchBot ハブ 2の本体は、SwitchBot ハブミニと比較して大きく見た目が変わり、デジタル表示の置時計のような見た目となりました。本体前面のディスプレイには時刻は表示せず、大きく温度・湿度を表示します。
なお、SwitchBot ハブ 2は、温度や湿度、照度センサーにより室内環境を把握でき、測定値をトリガーにした家電操作を「シーン」として登録可能です。温湿度センサーは本体背面に接続するケーブル途中に搭載しました。本体に直接埋め込まなかったことで、内蔵されたWi-Fiチップによる熱の影響を受けにくくなり、より精確な室内環境を確認できるとのこと。
本体ディスプレイ下部には、「ON」と「OFF」の切替ボタンを配置。上記のシーン設定により、外出・帰宅時、起床・就寝時といったタイミングに、エアコンや照明など設定した家電を一括でオンオフできます。
本体には主となる赤外線LEDを1つ、補助用赤外線LEDを6つ備えたことで、赤外線の送信範囲がSwitchBot ハブミニの約2倍に強化(SwitchBot ハブ 2の赤外線送受信距離は最大送信距離が30m、最大受信距離が15m)。より広い範囲にある機器を操作できるようになったことで、SwitchBot ハブ 2が設置しやすくなりました。
このほか、エアコン操作に関する機能が充実。エアコンの物理リモコンからエアコンに発信された赤外線情報をSwitchBot ハブ 2が受信し、アプリへ反映することでリアルタイムに同期する「IR Decoding」機能を新搭載しました。
従来は、物理リモコンで操作した場合の操作結果をアプリに反映させられませんでしたが、「IR Decoding」機能により、お年寄りや子どもなどがスマホで操作せずに本来のリモコンで操作した場合の結果もアプリに反映でき、デジタルデバイドの解消につながるといいます。