あいの風とやま鉄道は16日、旧型車両413系を更新するための新型車両として整備を進めてきた521系2編成に関して、3月18日のダイヤ改正に合わせ、運行開始すると発表した。この新型車両の運行に際し、再生可能エネルギー100%の電気が活用される。

  • 再生可能エネルギー100%による電力供給イメージ

新たに導入する521系(3次車)は2編成(第5・第6編成目)あり、2017年から導入している車両とほぼ同形。2両1編成で運用され、1編成あたりの座席数は88席と補助席20席、定員は約250名となる。

新型車両の運行に必要な電気として、富山県と北陸電力が創設した水力発電100%の電気料金メニュー「とやま水の郷でんき」を活用。再生可能エネルギー100%の電気で運行することから、電気の使用に伴うCO2排出量がゼロに。521系は旧型車両と比べて消費電力量が約70%削減され、CO2排出量を年間約480トン削減しているという(413系3両編成、521系2両編成との比較)。

新型車両はその他、車両強度向上等による安全性の向上、車いす対応洋式トイレ設置等による快適性・利便性の向上、車内案内表示・車内案内放送の多言語化等による訪日外国人旅行客の旅行環境の向上といった特徴も有する車両となっている。