老舗パソコン専門店・ドスパラの公式Twitterが3月14日、「友人が夜逃げしたため余ったPCを提供する」などとツイートをしていた不審なTwitterアカウントについて、注意を呼びかけた。この不審ツイート、指摘があるまでに多くのリツイートやいいねを集めていたが、フィッシング詐欺の疑惑があり、今後も同様の手口には注意が必要だろう。

ことの発端は、3月13日に投稿された「夜逃げしたゲーミングPC倉庫の代理人」というTwitterアカウントによるツイート。「友人が夜逃げしました・・・計274台のゲーミングPCが余ってます。倉庫の大家に『2ヶ月で空にしろ』と言われて困ってます。引き取ってくれる方いますか?DM送りたいので【フォロー】と【RT】をお願いします。」というコメントとともに、大量のゲーミングPCが積まれた倉庫らしき写真を公開していた。

しかし、この倉庫の写真について、ドスパラの工場見学をレポートしたネット記事に同様の写真があったことなどから、「ドスパラの倉庫ではないか?」という指摘があがっていた。一部では「ドスパラが夜逃げしたのではないか?」という憶測まで広がりはじめていた。

こうした状況を受け、翌14日にドスパラの公式Twitterが「【ご注意ください】」と題して注意喚起のツイートを投稿。不審なアカウントについて、「当社倉庫と思われる画像を掲載しており『当社が夜逃げしたのではないか?』と憶測が広まっていますが、そのような事実はございません。絶賛営業中です。」とコメント。続けて「該当アカウントは不審なLineアカウントへ誘導するリンクを掲載しています。アクセスしないようご注意ください。」と注意を呼びかけた

現在、「夜逃げしたゲーミングPC倉庫の代理人」のTwitterアカウントのプロフィールページにアクセスすると「このアカウントは存在しません」と表示され、ツイートも削除されている。フィッシング詐欺の可能性が高いが、内容を信じてしまった人もいたようなので、同様の手口に引っかからないように注意する必要があるだろう。

  • 「余ったゲーミングPC引き取って」不審ツイート、巻き込まれたドスパラが注意喚起

    現在、「夜逃げしたゲーミングPC倉庫の代理人」のTwitterアカウントは削除されているようだ

ネット上では「ドスパラが夜逃げするはずない」「夜逃げっていう古臭いワードにセンスの無さを感じる🤔」「ドスパラが夜逃げ.....世紀末かな?」「どうやらそのツイートしたやつのアカウントも夜逃げしたみたいw」などの声が寄せられた。