マネックス証券は3月14日、「株主優待と配当金に関する調査」の結果を発表した。調査は2月27日~3月5日、マネックス証券に口座を保有している男女5,862名(うち、日本株の個別株保有者5,473名)を対象にインターネットで行われた。

  • 株主優待銘柄の保有銘柄数

    株主優待銘柄の保有銘柄数

はじめに、「株主優待があることは投資をするモチベーションになりますか?」と尋ねたところ、78%の投資家が「なる」と回答。株主優待は日本独自の制度であるが、63%もの投資家がそのことを「知らなかった」という。株主優待がもらえる銘柄の保有率は88%と9割近くにのぼり、株主優待を受けられる銘柄の保有数については、「2銘柄以上5銘柄未満」が最も多く、44%を占めた。

  • もらって嬉しい株主優待

    もらって嬉しい株主優待

次に、「株主優待と配当金、どちらが嬉しいですか?」と尋ねたところ、「どちらも欲しい」が最多の62%。次点は「配当金がいい」で32%となり、「株主優待がいい」(4%)を大きく引き離す結果に。

また、もらって嬉しい株主優待を教えてもらったところ、「金券」「優待券」(ともに63%)、「自社製品」(50%)がほぼ同率となっており、これらの優待を期待して個別銘柄への投資が行われているよう。その他では、「キャッシュバック」「割引クーポン」「工場見学などの特別体験」「非売品プレゼント」などが多く挙がった。

  • つなぎ売りの利用経験

    つなぎ売りの利用経験

続いて、「つなぎ売り」について調査を行った。株主優待がある銘柄は、権利落ち日に一時的に株価が大きく下落する場合があるため、株主優待は欲しいけれど、一時的な下落リスクが気になるという場合には、信用取引の売りと現物取引の買いを併用し、株価下落に備える方法を取ることがある。これを「つなぎ売り」という。

「つなぎ売りを利用したことがありますか?」と質問したところ、92%の投資家が「ない」と回答。信用取引を利用するつなぎ売りは、まだまだ利用者が少ない実態が明らかとなった。