MS&ADインターリスク総研は3月13日、「自然災害発生時の避難をテーマとするアンケート調査」の結果を発表した。同調査は2022年10月6日~14日、過去の大規模自然災害被災地の住民1,000名(※)を対象に、インターネットで実施した。
同調査では、風水害と地震の被災地域の住民を対象とし、自然災害の種類(風水害と地震)別に回答者の取った避難行動に差異が生まれるかどうかを確認した。
自宅外避難率を調べたところ、「自宅以外の場所に避難をした」と回答した人の割合(自宅外避難率)は、地震の場合で36.3%、風水害の場合で5.7%だった。
自然災害の種類(風水害と地震)別に、回答者が避難をしたきっかけについて尋ねたところ、地震で自宅外に避難した回答者の最も多い回答は「自己判断」(55.0%)、風水害で自宅外に避難した回答者の最も多い回答は「行政からの避難情報」(43.3%)となった。
「特に移動や避難をしなかった」および「自宅内の安全な場所に移動した」とした回答者にその理由を聞くと、いずれの回答者も「自宅は安全だと思った」とする回答が最も多かった。
※回答者の属性 1. 風水害(650名) 2020年7月豪雨(熊本豪雨)(地域:熊本県人吉市、球磨村他)200名、2019年10月台風19号(令和元年東日本台風)(地域:福島県中通り、長野県長野市他)200名、2018年7月豪雨(西日本豪雨)(地域:岡山県倉敷市他)250名
- 地震(350名) 2018年9月北海道胆振東部地震(地域:北海道厚真町他)150名、2016年4月熊本地震(地域:熊本県阿蘇市、益城町他)200名