映画『君は放課後インソムニア』(6月23日公開)の完成報告イベントが15日に都内で行われ、森七菜、奥平大兼、池田千尋監督が登場した。
同作はオジロマコトによる漫画の実写化作。石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生・中見丸太(奥平)が、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で、同じく不眠症の曲伊咲(森)と出会うことから始まる青春ストーリーを描く。
W主演となった2人だが、森は奥平について「1回目の共演の時は全然話さなくて、(映画で)初めましてくらいの感じでした」と振り返る。「不思議な人だな〜と。だって、目を離したらどっかに行っちゃうんですよ。常識の範囲内ですけど。『もうそろそろだけどみんな揃ったかな』と思うと奥平くんいないんです。ちょっと前には帰ってくるけど、自分の世界観があって、何か抱えてるものがあるのかなと思うと、いいですよね、一緒にやってる人としてはワクワクします」と表した。
奥平も「最初に『世にも奇妙な物語』でご一緒した時は、マジで話さなかった。そもそも機会もなくて、ご挨拶してちょろっとお話ししたくらいで、それぶりだったので何を話したらいいのかわかんないなと思って、最初は辿々しかったかもしれない」と苦笑する。「気づいたらふざけたりしてたかも」という奥平に、森は「仲間がいたからかもしれない。2人だとどっちも人見知りなので」と明かし、奥平も「確かに、周りに助けてもらったかもしれない」と同意していた。
池田監督は2人について「この2人は天才だなと、本当に思いました」と絶賛。「こういうふうにしてみようかと言うと、『やります』とかじゃなくて必ず『やってみます』なんです。やってみたらわかるという。私も信じているので、現場で『よし、やってみよう』と。すごく言った記憶がある」と明かす。さらに「今を生きるということをするんですよ。撮っている側としては、漫画の中のシーンをこの2人は生きて演技しているのを見せてもらっている感覚、若い2人ですけど、2人が信じるもの、見つけたものに私もどっかでついて行こうと思っていた部分があって、そんな風に付き合えたのが楽しかったという記憶です」と語ると、森「『天才』はいいですね。浸ってます」と喜んでいた。