劇場や映画館に行った際、周囲の人のおしゃべりやスマホの着信音などが気になって、イライラした経験はないでしょうか。

エッセイ漫画『フランスはとにっき』(徳間書店刊)などを手がける漫画家の藤田里奈(@foorina)さんが提案する、「劇場に欲しい機能」が多くの人の共感を呼んでいます。

劇場に欲しい機能です! #はとにっき(@foorinaより引用)

  • @foorinaより引用

藤田さんの趣味は観劇。あちこちの劇場に出没する中で、「見えない」とか、音響、導線など、劇場に対して思うところがたくさんあるそう。

ただ、いま一番劇場に欲しい機能はというと…

  • @foorinaより引用

上映中にスマホを取り出して、まぶしい光を放つ人や、前のめりになって後ろの人の視界をさえぎる人、おしゃべりする人、スマホの着信音を鳴らす人。

  • @foorinaより引用

そんな困った人たちを、「ストーン」とまとめて静かに床下に処せる機能。

藤田さん同様、困った人たちの行為にストレスを感じていた人がたくさんいたようで、Twitterユーザーからは、「激しく共感」「マジのガチで処したい」「心の中で100万回いいねしました」「映画館にもぜひ…!! (切実)」といった声が集まりました。

咳やくしゃみなどの生理現象はやむを得ないものの、観劇や映画に集中したい人にとって、スマホの着信音やおしゃべりは迷惑でしかありませんよね。

今回、多くの賛成票を集めた「劇場に欲しい機能」は、どのようにして思いついたのでしょうか。投稿者の藤田さんにうかがいました。

「劇場に欲しい機能」、投稿者に聞いてみた

――今回の漫画、投稿されたきっかけを教えてください。

お喋りの声で舞台に集中できなかったり、前のめりで見えなかったりと悲しい目にあうことがあり……

自分の前や隣の席ならやめるようお願いしてしまいますが、本当はそのやりとりの声も発したくないし、遠いとなんともできないし、そもそも注意とか怖くてしたくないので、「ただ静かにこうできたらいいのにな〜」と、思ったままをストレス発散的に描きました。

――「この機能欲しい!」とたくさんのリプライや引用リツイートが寄せられています。率直なご感想をお聞かせください。

思った以上に同意の声を頂いて、「だよね〜!!」と円陣を組みたい気持ちになりました。「複数人の投票制にするべき」とか「逆に遅れて来た人はせりあがりで着席してもらおう」など、システムが細かくなっていって面白かったです。

やはり、劇場や映画館では、お互いに配慮しあって皆が気持ちよく過ごせたらいいなと思います。無意識に迷惑をかけてしまっていないか我が身を振り返り、自分が処されないよう気を付けます。


なおワーキングホリデーで1年間フランスに住むことになった藤田さんは、ご自身のすったもんだを描いたコミックエッセイ『フランスはとにっき』も好評発売中。「とにかく笑える」「ハマる」と評判なので、元気が欲しいときに手に取ってみてはいかがでしょうか。