象印マホービンは3月14日、電気ポットを通じた安否確認サービス「みまもりほっとライン」をリニューアル。空だき通知や未操作時間通知機能などを追加し、情報を確認するオンラインサービスの使い勝手も更新した。2023年5月10日にサービスを開始する。

  • 「みまもりほっとライン」は、電気ポット「iポット」の利用情報を共有することで、離れた場所に住む相手を見守れるサービス。23年5月にリニューアル予定だ

2001年3月に提供開始した「みまもりほっとライン」は、無線通信機能を内蔵した電気ポット「iポット」と組み合わせ、離れて暮らす相手が使うiポットの利用情報を、設定者(見守る人)へ指定時刻にメールで知らせるもの(1日3回まで)。利用にあたり、iポットの事前設定は不要。例えば別の場所で暮らす親にiポットを使ってもらい、その利用情報を子ども側に設定することで、さりげなく様子を見守れる。

初期費用は5,500円、サービス利用料は月額3,300円(初月無料)。iポットのレンタル料やiポットの通信料などは上記料金に含まれる。2023年5月からのリニューアルでは価格据え置きで新機能を追加し、情報確認サービスの使い勝手を向上させる。

  • 「みまもりほっとライン」の概要

新機能としては、電気ポットがからの状態で電源を入れた場合に、定時メールで通知する「空だき通知」、24時間または36時間操作がなかった場合、選択した時間が経過した時点で通知する「未操作時間通知」、電気ポット本体に不具合があった場合に通知する「不具合通知」などを追加。

使い勝手の面では、契約者サイトの情報表示を改善する。これまでは期間のみを指定して利用情報が見られたが、新たに直近1年以内の日にち2つを指定し、使用履歴を比較できるようになった。これにより、飲用回数や生活リズムの変化を確認できるようになる。

また、これまでは利用情報の反映に30分前後のリードタイムが必要だったが、リアルタイムに近いタイミングで確認できるようになった。このほか、ひとりの契約者が、複数の電気ポットの利用者情報を一度に確認できる「一括確認画面」も追加された。

  • 電気ポット「iポット」本体も小型化する

リニューアルにともない、iポット本体も内蔵する通信機のサイズを小さくし、全体を小型化。容量2.2Lは維持したまま、本体サイズが小さく、重さが軽くなった。本体サイズはW22×D29.5×H26cm、重さは約2.9㎏。既存ユーザーのiポットは順次新製品に交換していく。

象印マホービンでは、家電製品を軸にIoTを活用するためのIoTプラットフォームを新しく構築し、リニューアルした「みまもりほっとライン」をIoTプラットフォームで運用する第1弾サービスとして提供する。今回の機能追加により、操作ミスが続いたり、長時間未使用だったりした場合に、早めに異変に気付いて対応できることを見込んでいる。