転職サービス「doda」は3月13日、「副業の実態」に関する調査結果を発表した。調査は2022年8月22日~30日、20歳~59歳の正社員を対象にインターネットで行われ、1万5,000件の有効回答を得た。

  • 副業の平均月収について

    副業の平均月収について

現在、「副業をしている」人は8.2%。副業の平均月収は5万1,218円で、年代別にみると、20代・30代は平均3万5千円前後なのに対し、40代以上は平均6万5千円と、3万円近くの差が明らかに。割合を見ると、「1万円未満」(29.1%)が最も多く、一方、前回最も割合が高かった「10万円以上」は15.9%と、前回調査時の34.4%から大幅に減る結果となった。

  • 最も多い副業の内容

    最も多い副業の内容

副業の内容については、「サービス業(接客・販売)」が最も多く、前回調査から2.9pt増の20.8%。コロナ禍で縮小していた対面での接客や販売が復活していることが要因にあるよう。一方、前回1位だった「株/FX」は19.4%(前回調査時21.1%)に減少し、1位と2位が逆転する結果となった。

  • 勤務する会社で副業は認められているか

    勤務する会社で副業は認められているか

続いて、「勤務する会社で副業は認められているか」と尋ねたところ、「認められている」と答えた人は全体の25.3%だった。業界別にみると、特に「旅行・宿泊・レジャー」(38.5%)で大きく、コロナ禍で大きな打撃を受けた業界だったことが、副業の解禁の後押しになったよう。次いで「IT・通信」(36.8%)、「人材サービス・アウトソーシング・コールセンター」(34.7%)と続いた。

一方、副業が「禁止されている」と回答した人は49.8%。特に、顧客の資産を扱う「金融」(63.7%)では、情報漏洩による自社の信頼損失のリスク回避から、副業を禁止している企業が多いことがうかがえた。