25日・26日に2夜連続で放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『キッチン革命』のレビュートーク会が12日、東京六本木・テレビ朝日本社で行われ、濱口優(よゐこ)、八木亜希子、潮田玲子が登場。潮田が、アスリートのセカンドキャリアについて語った。

  • 潮田玲子=テレビ朝日提供

戦前から戦後にかけての激動期に“食に関わる革命”を起こして日本を変えた2人の女性を描く今作。第1夜は、あらゆる家庭で豊かな食生活が営めるよう、現代でいうレシピ=“料理カード”を作った女性医師・香美綾子(葵わかな)の奮闘と、先輩医師・昇一(林遣都)との愛の物語。第2夜は戦後復興の荒波の中、暗く寒々しかった台所に光り輝くステンレスのダイニングキッチンを導入した日本初の女性建築家・浜崎マホ(伊藤沙莉)とバディ・本郷義彦(成田凌)の改革をエネルギッシュに描く。薬師丸ひろ子が壮年期の綾子に扮するほか、杉本哲太、石田ひかり、伊東四朗、筒井真理子、美村里江、渡部篤郎、中村アン、戸塚純貴、佐藤寛太、毎熊克哉、板尾創路、寺島進、北村一輝と豪華出演者が脇を固めている。レビュートーク会では、いち早くドラマを視聴した3人が物語やキャストへの感想、作品のテーマともいえる“女性と仕事”について語り合った。

潮田は“オグシオペア”として2007年の流行語大賞にもノミネートされたアスリート時代から、キャスターへと転身した自身のキャリアを「アスリートには必ず終わりがくるので、セカンドキャリアを考えないといけないタイミングがあって。そのとき、競技者として後悔しない終わり方ができれば次の人生に繋がると考えて、まずは競技をしっかりとやりきろうと決めたからこそ、後悔なく次の道へ踏み出せた」と振り返り、「現役のときは日本代表で戦ってたくさんの方に応援していただいて、“国民の皆様の期待に応えないと”というプレッシャーを背負ってしまっていたんです。あの頃に比べたら、今の第2の人生では『皆そんなに私に期待してないよ』といい意味で思えるんですよね。失敗しても、『家族のために頑張れていればいいや』と思えるから、のびのびとできるというか。前向きに楽に仕事がやれる」とニッコリ。八木は「今WBCを見ていてもそうだもんね」とつぶやきながらも、濱口と共に国を背負うプレッシャーを想像し、「日本背負った人は、いきつくところまでいった人はそういうふうに思うんだね……」と言葉を絞り出した。

また、スポーツの男女差について「テニスで賞金が統一されたことをきっかけに流れが変わりました。男性にはあるけど女性にはないスポーツもあったり、まだまだ待遇含め男女差を感じる競技もありますが、逆に女性のほうが優遇されるスポーツもありますし」とコメントした。

そんな潮田は、今作で料理カードと呼ばれるレシピができた過程に興味を持ったと話し、「今の時代は、体は食べたものでできているという意識が高いと思うのですが、そう考えたお医者さんがレシピを発明したという歴史に驚きました」とビックリ。家庭でも「夫はキッチンに全然立たないタイプだったんです。最初は“少々”が分からないって嘆いていて。でも今はたくさんのレシピを見て、美味しいロールキャベツを作ってくれたりします。子どもたちが、『ママの料理も美味しいけど、ハンバーグはパパのほうが美味しい!』と喜んでいて、レシピ通り作れば美味しくできるということに安心しています」とレシピの恩恵を受けていることを明かした。