日本財団はこのほど、「国会と政治家」をテーマとした第54回「18歳意識調査」の結果を発表した。今回は、その中から国会議員に対する意見についてまとめた。調査期間は1月27日~2月1日、調査対象は全国の17歳~19歳の個人、有効回答は1,000人。
今の日本の国会議員に対してどのような印象を持っているか調べたところ、「特権や優遇を多く受けている」との項目では「そう思う(どちらかというと含む)」が63.2%に上った。また「ほかの政治家の批判や自己保身のために時間を費やしている」でも「そう思う」が過半数の53.8%を占めた。
現在の国会における女性議員の比率は、参議院議員が25.8%、衆議院議員が9.9%となっている。そこで、この数字をどうみるか質問すると、「増えた方がよい」が最も多く45.2%となった。さらに「増えた方がよい」との回答を男女別にみると、女性51.2%、男性39.5%と、女性の方が10ポイント以上多いことがわかった。
議員の高齢多選(同じ人が何度も当選して長期間在職し、高齢化する状況)については、過半数の54.0%が「問題である」と回答。一方、「問題ではない」は14.3%にとどまった。
国会議員の世襲(親や親族が政治家で、その政治基盤(知名度や支援者など)や資金等を引き継ぎ、政治家になること)については、「問題である」が48.9%を占めた。
また、国会議員の給与(月額129万4,000円、期末手当、旅費や調査研究広報滞在費などは含まない)について聞くと、過半数の54.6%が「高すぎると思う」と回答。他方、「ちょうどよいと思う」は12.8%、「低すぎると思う」は4.0%となった。