ブレインスリープと1月、全国の男女1万人を対象に睡眠偏差値に関する調査を実施した。
まず、睡眠偏差値については、性別で比べると女性の方が高い傾向にあった。睡眠の質の項目では、男性は女性と比べて高い点数だったものの、生産性やストレスの項目において低い結果となったことが要因となっている。
睡眠偏差値を世代別で見ると、20代男性が一番低く、60代女性が一番高い結果となった。睡眠時間においては60代以上が一番短く、若年化するにつれて長くなる傾向が見られた。一方で、その他の睡眠の質や生産性・ストレスの項目では20代が一番低く、年代が上がるごとに高くなっていた。
日本の平均睡眠時間は、2020年では6時間27分、2021年では6時間43分、2022年では6時間48分となり、過去2年間で睡眠時間が21分増加するなど改善する傾向が見られていた。
今回は、日本の平均睡眠時間は6時間43分で、2022年と比較すると5分短くなり、2021年と同じ睡眠時間に戻る結果となっている。
自身の睡眠の質についての質問では、「わるい」もしくは「非常にわるい」と回答した人は4,287人と半数近くにのぼった。
男女別で睡眠の質が悪化する原因は、男性では「仕事の内容(役職変化、失敗、内容への不満など)」「職場の人間関係」「労働時間が長いこと」と仕事関係が上位となる一方で、女性では「ホルモンバランスの変化・乱れ」が3位にランクインしている。
生産性と睡眠の質の関係性を見てみると、自身の生産性をレベルB(生産性の自己評価が51〜75%)以上と回答した人の睡眠の質のスコアは70点以上となった。また、レベルA(同じく76〜100%)に近付くほど睡眠の質のスコアが上がる傾向が見られた。
睡眠の質が免疫力に影響を与える可能性を確認するため、新型コロナの罹患回数と睡眠偏差値の関係性を調査したところ、新型コロナに1回罹患したのは22.8%にあたる2,276人に。一番多く罹患した人では、5回以上となっている。罹患したことのある人とない人での睡眠偏差値を比較すると、罹患した人の方が有意に睡眠偏差値が低い結果となった。また、罹患回数が多いほど睡眠偏差値が低い傾向も見られた。
働き方と睡眠の関係性についての調査では、交代制で働いている人は、睡眠時間で見ると6時間48分となった。固定制勤務の人と比較として特に短いわけではないものの、睡眠偏差値に関しては46.6と低い事が分かった。