2023年2月27日から3月2日までスペイン・バルセロナで開催された世界最大の通信関連イベント「MWC Barcelona 2023」でOPPOは縦折り式のスマートフォン「Find N2 Flip」の海外向け販売モデルを発表しました。OPPOは日本でもスマートフォン事業を展開しているので、このFind N2 Flipも日本での発売があるかもしれません。
OPPO Find N2 Flipは開いた状態では6.8インチディスプレイを備える普通のスマートフォンとして使えます。チップセットはメディアテックのDimensity 9000+、高性能なものを搭載しているので動作はきびきびしています。フロントカメラはディスプレイの上部中央に3,200万画素を搭載しているので、自撮りも美しく撮影できます。
開いたときのサイズはサイズは166.2×75.2×7.5mm、191g。厚さも薄く、180度開くので言われなければ折りたたみ式のスマートフォンとは思えないかもしれません。
裏側を見ると大きなディスプレイが見えます。かなり目立つデザインではないでしょうか?
さて本体を閉じるとFind N2 Flipはコンパクトなスマートフォンに変身します。ラベンダーのような紫色もスタイリッシュ。そして3.26インチの大きい外ディスプレイに様々な情報を表示できます。縦折り式のスマートフォンは他のメーカーからも発売されていますが、ここまで大きなディスプレイを搭載しているモデルはFind N2 Flipだけでしょう。
たたんだ状態のサイズは85.5×75.2×16mm。ヒンジ部分に隙間は無くぴたりと閉じることができます。ファンデーションのコンパクトを開け閉めするような感覚で本体を開いたり閉じたりして、どちらのスタイルでも使うことができるわけです。なお、ヒンジ部分にはうっすらと模様も入っているので、この状態で机の上に置いた姿も美しく見えます。
外のディスプレイでは通知や着信を受けることもできますし、様々なウィジェットが用意されています。天気予報やタイマー・ストップウォッチなどを本体を開かずにすぐに使えるのは便利。もちろんタッチパネルなので指先で操作が行えます。
そして外ディスプレイを使うもっとも有効な用途は自撮りでしょう。Find N2 Flipのフロントカメラは3,200万画素ですが、外側のメインカメラは5,000万画素と800万画素の2つ。つまり、より高解像度かつ暗所にも強いメインカメラでセルフィーができるわけです。しかも。手のひらをかざしてシャッターを切れるので、左手でFind N2 Flipを持って右手をかざせば手軽に写真を撮影できます。
一方、本体をL字型に折りたためば机の上に置いてそのまま動画を見たり写真を撮ることもできます。三脚いらずでフロントカメラが使えるのはとても便利。これは縦折り式のスマートフォンにしか出来ないワザでしょう。
ディスプレイのヒンジの部分は折り目も目立たちません。ディスプレイの縦横比は21:9、いわゆるシネスコサイズと呼ばれるもので、シネマサイズの動画をそのまま全画面で表示することもできます。
ちなみにMWC 2023のOPPOブースには、トレンドの「チュール」を使ったケースに入ったFind N2 Flipがありました。このケースはミラノのファッションブランド「ACT N°1(アクト・ヌメロウーノ)」とOPPOのコラボ品で、ミラノ・ファッションウィークにあわせて登場したスペシャルケースとのこと。限定10個のみが製造されたそうです。
縦折り式のスマートフォンはサムスンやモトローラが出していますが、Find N2 Flipは大きな外画面とすき間の無いヒンジ構造から、MWC 2023でも大きな注目を集めていました。スマートフォンの大型化が進む中、次のトレンドはコンパクトにたためる縦折り式スマートフォンになるかもしれません。