完実電気は、Marshall(マーシャル)ブランドのワイヤレススピーカー「Homeline III」シリーズを3月17日に発売。新たに配置補正機能を追加し、置いた場所をアプリに入力するとサウンド調整できるのが特徴だ。価格は、HDMIとRCAの有線接続にも対応する「Woburn III」が99,980円。

  • Marshall「Homeline III」シリーズ。右がシリーズ最大サイズの「Woburn III」、左下がミドルサイズの「Stanmore III」、左上がシリーズ最小「Acton III」

  • Woburn III(ブラック)

RCA接続にも対応する「Stanmore III」は59,980円、ワイヤレス接続のみのシリーズ最小「Acton III」が43,980円。いずれもBluetooth 5.2準拠で、LE Audioに対応できるよう設計して準備中。コーデックはSBCのみサポートする。本体カラーは3機種ともブラックとクリームの2色展開。

  • Woburn III:99,980円
  • Stanmore III:59,980円
  • Acton III:43,980円
  • Stanmore III(クリーム)

  • Acton III(ブラック)

Homeline IIIシリーズはより深い没入感体験ができるよう再設計し、従来シリーズよりも音の流れを広くしている。いずれも最適な角度で設置したツイーターと強化した導波管によって「広がりのある圧倒的なサウンド」を届けるという。

新機能の配置補正は、近くの反射面にサウンドを適応させる補正機能で、アプリを使ってスピーカーが部屋の端か、壁に近いかといった質問に答えることで、内蔵のダイナミックラウドネスによりトーンバランスも調整。「すべての音量で音楽が鮮明に聞こえる」とする。

全機種で入力端子に3.5mmステレオミニ端子を備え、Stanmore III、Woburn IIIはアナログRCA端子も搭載。Woburn IIIはさらにHDMI入力も搭載しており、テレビに接続してMarshallサウンドを楽しむテレビスピーカーとして使えるほか、ナイトモード機能で大きな音を抑えながら近所に迷惑をかけずに音声を楽しむこともできるとする。

  • Woburn IIIはHDMI入力を背面に搭載

外装はMarshallの特徴的な“ロックンロールホームスピーカー”のコンセプトを踏襲しつつ、ロゴプレートや真鍮のコントロールノブといったブランドアイデンティティを洗練したデザインで表現。スピーカー前面の真ちゅうパネルはより細い流線型になり、フレットは全体的な仕上げに合わせてカラーコーディネートした。

エンクロージャーはすべてバスレフ型。環境に配慮し、70%のリサイクルプラスチックとビーガン素材のみで構成した、PVCを使用しない構造となっている。いずれも電源ケーブルが付属する。

  • Marshall製品ならではのデザインを外装に採用

Woburn IIIは同シリーズの中で最大サイズのスピーカーで、新しい3ウェイドライバーシステムを搭載。再構築されたシステムで「明瞭な中音域と鮮明な高音、人間の耳が知覚できる最低周波数に低いより制御された低音」を再現する。

ユニット構成は6インチ ウーファー×1、3/4インチ ツイーター×2、2インチ ミッドレンジドライバー×2。各ユニットごとにクラスDアンプを搭載しており、出力はウーファーが90W、ツイーターとミッドレンジが各15W。再生周波数帯域は35Hz~20kHz。最大音圧レベルは100.5dB。本体サイズは400×317×203mm、重さは7.45kg。

  • Woburn IIIの前面グリルを外したところ

Stanmore IIIはミドルサイズのスピーカーで、ユニット構成は5インチ ウーファー×1、3/4インチ ツイーター×2。各ユニットごとに搭載したクラスDアンプの出力は、ウーファーが50W、ツイーターが各15W。再生周波数帯域は45Hz~20kHz。最大音圧レベルは97dB。本体サイズは350×203×188mm、重さは4.25kg。

  • Stanmore IIIの前面グリルを外したところ

  • Stanmore IIIにスマホを置いたところ

シリーズ最小のActon IIIは、4インチ ウーファー×1、3/4インチ ツイーター×2を搭載。クラスDアンプを各ユニットに備え、出力はウーファーが30W、ツイーターが各15W。再生周波数帯域は45Hz~20kHz。最大音圧レベルは95dB。本体サイズは260×170×150mm、重さは2.85kg。

  • Acton IIIの前面グリルを外したところ

  • スマホを置くと、Acton IIIのサイズ感が分かる