三井不動産が手がける「東京ミッドタウン八重洲」が、3月10日にいよいよグランドオープンした。六本木、日比谷に続く3つめの東京ミッドタウンブランドとして、JR東京駅と直結する地上45階、地下4階の大規模ミクストユース型施設となる。
オープンを迎える11時までにエントランス前には500名以上の行列ができ、その後も途切れることなく列が続いた。オープン後には初出店や東京初出店を含む個性豊かな店舗やスペースで買い物や食事を楽しむ姿が見られ、館内は賑わいを見せた。
開業を記念したオープニングセレモニーでは三井不動産 代表取締役社長の菰田正信さんや北島康介さんなどが登壇し、テープカットが執り行われた。その後、イメージキャラクターを務める女優の生田絵梨花さんをゲストに迎えたトークセッションも。「東京駅の目の前ということで、日本の玄関口のようなイメージをもっています。日本中はもちろんのこと、世界からも人が集まる施設になるのではないか、と今からとても楽しみにしています」と、八重洲の印象について語る生田さん。
「お買い物をするお店やご飯を食べるお店はもちろん、ホテルやバスターミナル、小学校もあるということで、施設でありながら、まるでひとつの街があるような感覚になりました」とコメントし、2階の「ヤエスパブリック」について、「普段から東京駅は新幹線に乗る際などに利用するため、出発前や到着後に寄ってぜひ利用してみたい」と、東京ミッドタウン八重洲の楽しみ方を紹介した。
地下1階から地上3階までの商業ゾーンには、国内外から注目を集める多種多様な57の店舗が集結し、就業者や来街者、国内外観光客の交流と賑わいを創出し、“日本の玄関口”という立地を活かしたランドマークを目指す。2階には八重洲を行き交う全ての人が気軽にふらりと立ち寄れる場所を目指した、「ヤエスパブリック」が展開。個性豊かな11店舗が入り、快適に楽しめるパブリックスペースとなっている。
またポストコロナ時代の「行きたくなるオフィス」として、オフィスフロアには会議室やフィットネスジム、ラウンジを設置。7階には法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」のなかで最大規模となる拠点も開業した。
4階と5階には、企業・アカデミア・スタートアップなどが集う交流と創発の拠点「イノベーションフィールド八重洲」がオープンする。ライフサイエンス分野をはじめとした産業創造や、東京大学との連携による共同研究等で培ったノウハウやネットワークを活用し、イノベーションに必要な「場」と、地域や産業分野を超えた共創の「機会」を提供。また地域経済創発プロジェクトの拠点として、「POTLUCK YAESU」もオープンする。
4月4日には「ブルガリ ホテル 東京」も開業する。2022年9月に第1期エリアが開業済みの「バスターミナル東京八重洲」といった“東京の玄関口”という立地を活かした施設に加えて、「中央区立城東小学校」や子育て支援施設「昭和こども園」も設けるなど、ミクストユース型の街づくりを展開していくという。