JR東海は9日、東海道新幹線再生アルミの駅舎等への活用について発表した。2023年度下期に駅舎を建て替える予定の飯田線下地駅(愛知県豊橋市)において、東海道新幹線再生アルミを採用した建材を初めて活用するとのこと。
JR東海グループでは、東海道新幹線の車両に使用していたアルミをマテリアルリサイクル(廃棄物等を原材料として再利用)した「東海道新幹線再生アルミ」を活用することで、環境負荷の低減に取り組んでいる。東海道新幹線再生アルミは、通常のアルミを新製する場合と比べて、製造する際のCO2排出量を97%削減できるという特徴がある。
同社は経年の進んだ駅舎について、防火性能の向上や耐震化などを目的に建替えを進めており、このほど東海道新幹線再生アルミの建材を駅舎に活用することを決定。2023年度下期に駅舎を建て替える予定の飯田線下地駅で初めて使用することとなった。
今後の展開として、鉄道他社と連携して東海道新幹線再生アルミの用途を拡大し、マテリアルリサイクルを通じて環境負荷の低減に取り組むとしている。