女優の高畑充希と俳優の田中圭がW主演を務める、テレビ朝日系ドラマ『unknown(アンノウン)』(4月18日スタート毎週火曜21:00~)の新たなキャストが9日に発表された。
ドラマオリジナルの同作は、誰にも言えない秘密を抱えて生きる週刊誌のエース記者で、その正体は吸血鬼という闇原こころ(高畑)と、交番勤務の熱き警察官ながら想像を絶する秘密を抱える朝田虎松(田中)という、秘密を打ち明ける勇気が出ず結婚に踏み切ることができずにいた2人が、“遺体から血を抜く”という猟奇的な連続殺人事件に巻き込まれていくというラブサスペンス。
ドラマ『おっさんずラブ』チームの制作陣が集結して新境地に挑む意欲作に、このたび町田啓太、麻生久美子、そして田中と『おっさんずラブ』で共演を果たした吉田鋼太郎の参戦が決定した。麻生と吉田が演じるのは、こころの両親でラブラブな吸血鬼夫婦。麻生が演じるこころの母・闇原伊織はキュートでポップな吸血鬼ママ、吉田が演じるこころの父・闇原海造は、マントを着こなし棺桶に眠るクラシックスタイルな吸血鬼で、ナイトドクターとしても活躍、妻と娘が大好きという役どころだ。
コメントは以下の通り。
■麻生久美子(闇原伊織・役)
――本作に出演が決まった際のお気持ちは?
最初に吸血鬼が出てくるドラマと聞いたので、プロデューサーの貴島さんは相変わらず面白い企画を考える方だなと思いました。貴島さんとは『あのときキスしておけば』でご一緒させていただき、とても信頼している方ですので、今回も身を委ねたいと思いました。
――すでに台本が全話完成しているとうかがいました。お読みになった感想は?
衣装合わせのときに、貴島さんが「愛の話」だとおっしゃってて。すべてのキャラクターがかわいらしいですし、台詞にも愛を感じるやりとりが多かったので、とても心地よく、台本を読ませてもらいました。ラブストーリーとコメディ要素、そしてサスペンスがいいバランスを保っていて、本当に素敵な本だと思います。
――闇原伊織はどんな人物だと思いますか? またどんな風に演じようと思っていますか?
伊織と海造さんの夫婦はまさに“愛の人”ですね。伊織さんはかわいらしい人物なので、その部分を押し出しつつも、キャスターの時はキリッとさせて、そのギャップを演じるのが今から楽しみです。
――娘役の高畑充希さん、娘の恋人役の田中圭さんの印象をお聞かせください。
高畑さんの作品を見せていただいていて、かわいいなぁ……いつかご一緒させていただきたいなぁと思っていました。演技はもちろん、歌もお上手で多才ですよね。私は芸能界にお友だちが少ないので、仲良くなれたらうれしいです。
田中さんも、以前に共演はしたことはあるのですが、ちゃんとお芝居させていただくのは今回が初めてです。『おっさんずラブ』を見た時に、「こんなお芝居もされるんだ」と驚きました。今回ご一緒させていただけるのが楽しみです。
――夫役の吉田鋼太郎さんの印象もお聞かせください。
私、吉田さんの存在感がとても素敵だなぁとずっと思っていまして。今回、一番緊張するかもしれません……。以前、プライベートで偶然お会いしたことがあって、ご挨拶させていただいたんですけど、緊張しました。イメージのままといいますか、豪快で優しくて、チャーミングな方。撮影現場でお会いするのが本当に楽しみです。吉田さんと一緒にかわいい夫婦にしていけたらいいなと思っています。
――これからクランクインを迎えるにあたって、現場で楽しみにしていることを教えてください。
台本を読むと、セリフの掛け合いが多いので、うまく噛み合った時はとても面白くなるんだろうなという期待感があります。緊張していますが、今はとにかく皆さんと一緒にお芝居できることが楽しみです。
――誰にも言えない“unknownな”秘密はありますか?
それはもちろんあります! 誰にも言えないことだから、それは言えません(笑)。でも、秘密はずっと秘密のままの方がいいと思っています。
――世の中に存在しないと言われる、ファンタジーな生き物をどこまで信じますか?
カッパはいるんじゃないかな、と思ったことがありますが、吸血鬼はいるとは思ってません(笑)。でも、宇宙人はいると思うし……そういう風に考えると、吸血鬼がいてもおかしくないのか、とも思えてきて……。友だちに「私、吸血鬼なんだ」って、本気で告白されたら信じてしまうかもしれません。
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
ラブストーリーの軸以外にサスペンス要素もあるドラマなので、事件の謎解きといいますか、この先どうなっていくんだろうという面白さがベースにあると思います。でも、そこにコメディ要素も入るので、1週間に一度のお楽しみだったり、息抜きになるような、そういう存在のドラマになればと思っています。とにかく面白い作品になると思いますので、是非見ていただきたいです! 私も頑張ります。
■吉田鋼太郎(闇原海造・役)
――本作に出演が決まった際のお気持ちは?
貴島プロデューサーの作品で、田中圭くんがいて、監督が瑠東(東一郎)と、『おっさんずラブ』チームなので、またあのチームで面白いものができるのではないかとワクワクしました。ただ、ドラマで吸血鬼って、どこまで弾けていいものなのか、その弾け方が視聴者の方に受け入れられるのか……というのが、ちょっと未知数ではありますけど(笑)。でも、なにせすごい方ばかりですし、僕は特に、(高畑)充希も含め、気心が知れたメンバーが多いので、より一層面白いものにしていきたいな、と思いました。
――すでに台本が全話完成しているとうかがいました。お読みになった感想は?
読み始めるとこれからどうなっていくのかな、と気になる作品でしたし、とても多彩な顔ぶれで、主張が強いといいますか、キャラの濃い方がたくさん出てきますので、どのシーンをとっても見どころが多いんじゃないかな、と思いました。かなり濃いドラマになると思います(笑)。
――闇原海造はどんな人物だと思いますか? またどんな風に演じようと思っていますか?
僕が子どもの頃を思い起こすと、ピーター・カッシングさんという吸血鬼役で知られる役者さんがいらっしゃいまして、吸血鬼というと彼のイメージがあるんですよ。髪をオールバックにして……って、僕の剃り込みもその髪型にはちょうどいいと思うんですけど(笑)、今回はきっとそういう役作りじゃないんですよね。どうせやるなら吸血鬼っぽくやりたいという気持ちも少しあるんですが、今回は姿形も普通の人と変わらないし、言動や生活も完全に普通の人というギャップが面白いと思います。
――娘役の高畑充希さんの印象をお聞かせください。
充希はすごく達者なんですよ。『東京センチメンタル』(14年ほか)というドラマで、長い期間がっつり一緒にやっていたので、気心も知れていますし、彼女がいかに芝居がうまいか、いかに根性があるかということもよく知っています。ずっとまた共演したいと思っていたので、ものすごくうれしいです。
――“おっさんずラブチーム”の一員でもある田中圭さんの印象をお聞かせください。
この間、久々に圭と一緒にドラマをやったんですよ(『死神さん2』)。そしたら、すごくやりやすい! 未知数なことがまだたくさんあって、それがどんどん出てくるんですよ。やっぱりいい役者だなぁと思いました。「僕らは役者としてとても相性がいいのではないか」と思いながらやっていました。思いがけないことがたくさん生まれるので、今回また圭と一緒にやれることがうれしいし、楽しみです。
――妻役の麻生久美子さんの印象もお聞かせください。
テレビや映画で見ていていると、本当に素敵な女優さんで、大好きです。以前、プライベートで偶然お会いした時にちょっとご挨拶したんですけど、その時も「なんと美しい素敵な方なんだろう」と思いました。今回、夫婦役でご一緒できるということで、本当にドキドキしています。
――これからクランクインを迎えるにあたって、現場で楽しみにしていることを教えてください。
麻生さんと充希との絡みが多いと思うので、いかに台本に書かれていることを超えたお芝居が生まれてくるのか、というのが楽しみです。家族としての雰囲気作りは、きっと充希が先導してやってくれると思うんですよね。だから、僕は充希がもってくる演技プランをどう崩していくかを考えていきます(笑)。本当の親子って遠慮せずにズケズケものを言うじゃないですか。その“ズケズケ感”みたいなものが出せるといいな、と思っています。
――誰にも言えない“unknownな”秘密はありますか?
それはもちろんあります! 言える範囲のものだと……ちょっと疲れている時って、味の濃いものが食べたくなるんですよ。そんな時に、例えば奥さんがカレーを作ってくれていたとするじゃないですか。それをこっそり味見して、ちょっと味を足したくなっちゃう時があるんです(笑)。僕、カレーに醤油を入れるのが好きなんですよ。だから、疲れている日は、こっそり醤油を足すんですが、ほぼバレますね(笑)。
――世の中に存在しないと言われる、ファンタジーな生き物をどこまで信じますか?
僕はいわゆる霊感と言われるものがないので、見たり聞いたりしたことのないものは、まったく信じないです。奥さんに「私、吸血鬼なの」って言われたら、きっとビックリしますけど、「何言ってんの!?」とツッコんで、いつも通りの日常に戻ります(笑)。
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
皆さんが今まで見たことがない設定のドラマだと思いますし、非常に強力な俳優の方々が集結しているので、絶対面白くなると思います。僕も素敵なドラマにできるよう芝居に取り組んでいきたいと思いますので、ぜひご覧ください。