富士フイルムは3月8日、インスタントカメラ「チェキ」のエントリーモデル「INSTAX mini 12」を発表した。スマホとの連携機能は搭載せず、シャッターを切ったらチェキフィルムにプリントするアナログモデル。もこもことしたかわいらしいデザインに仕上げた。

  • インスタントカメラ「チェキ」のエントリーモデル「INSTAX mini 12」が登場。スマホ連携機能を持たないシンプルなアナログ式のチェキだ

ミントグリーン、ブロッサムピンク、パステルブルー、ライラックパープル、グレイホワイトの5色展開となる。価格はオープンで、予想実売価格は11,000円前後。3月16日より発売する。

  • 全5色を用意し、ミントグリーン(右下)が新色となる

「INSTAX mini 12」は、撮ったその場ですぐにプリントが楽しめるインスタントカメラ。「INSTAX mini 11」の進化モデルで、風船のように膨らんだ本体デザインを採用。本体右上には「INSTAX」のロゴと名称を刻み、レンズ回りには凸文字をあしらうなど、細部のデザインにもこだわっている。

  • もこもことしたかわいらしいデザインが特徴。レンズ部を回すと電源が入る仕組み

  • 光学ファインダーは、接写時により正確なフレーミングができる「クローズアップモード」を新たに搭載したのがポイント

INSTAX mini 11から「オート露光機能」を継承しており、フラッシュ撮影時を含め撮影シーンに合わせた最適な明るさでの撮影が可能。

レンズを一段階回すと、接写やセルフィーに適した「クローズアップモード」へと変化する。接写時は、ファインダーから見える視野を実際のプリントに写る範囲に合わせる「パララックス補正」を採用。これはエントリーモデルでは初搭載となる機能で、ファインダーでとらえた中心をずらさず撮影できる。セルフィーでは、レンズの横にある「セルフィーミラー」を使用することで、プリントイメージを確認しながらの撮影が可能。シャッターを押してからプリントにかかる時間も5秒に短縮。現像時間は約90秒だ。

  • アナログ式のチェキなので、シャッターを切ったら必ずチェキフィルムにプリントされる

おもな仕様は、写真画面サイズが62×46mm、レンズが2群2枚構成、焦点距離が60mm、撮影範囲が0.3m~∞(0.3~0.5mではクローズアップモードを使用)。0.37倍の実像式ファインダーとフラッシュを内蔵する。フィルムの送り出しは電動式。電源には単3形乾電池×2本を使用し、撮影可能パック数は約10パック。本体サイズはW104×D66.6×H122mm、重量は306g(電池、ストラップ、フィルム含まず)。

INSTAX mini 12」の発表にあわせて、無料のスマホアプリ「INSTAX UP!」も提供する。チェキプリントをスキャンしてデジタルデータへ変換し、SNSなどへ手軽に投稿できる。

  • 本体カラーと同色の専用ケース5種類も投入する。価格はオープン

  • 本体カラーと合わせてもいいし、あえて本体カラーと色違いにしてもおしゃれ

  • 手描きの赤いハートマークがフレームにあしらわれた新しいチェキフィルムも投入する