JBLの新しい完全ワイヤレスイヤホン「JBL TOUR PRO 2」の先行予約が、「二子玉川 蔦屋家電」など一部の蔦屋家電・蔦屋書店において3月7日にスタート。「代官山 蔦屋書店」では発売に先がけて、メディア向けのローンチイベントが開催された。

  • JBL TOUR PRO 2

  • メディア向けのローンチイベントでは、超巨大なJBL TOUR PRO 2の模型がお目見え

  • 左右イヤホンも精巧に再現されていて、ケースから着脱できる“本格仕様”だ

TOUR PRO 2の先行予約を受け付けているのは、二子玉川 蔦屋家電と代官山 蔦屋書店のほか、六本木 蔦屋書店、湘南 T-SITE、六本松 蔦屋書店の計5店舗。発売日は3月10日で、価格は33,000円。カラーはブラックとシャンパンゴールドの2色。

  • 代官山 蔦屋書店の外観

  • 今回のイベントの会場となった建物

TOUR PRO 2の詳細はファーストインプレッションでもお伝えしているが、改めてその特徴をかいつまんで紹介する。

  • JBL TOUR PRO 2(ブラック)

  • JBL TOUR PRO 2(シャンパンゴールド)

「これまでのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「CLUB PRO+ TWS」(2020年発売)以来の全面刷新で、TWS(完全ワイヤレスイヤホン)の『新基準』を創る」という発想のもと、3年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、高い音質と装着感、シームレスな操作感を追求したのがTOUR PRO 2だ。

  • ハーマンインターナショナルのプロダクトマーケティング サウンドエヴァンジェリストである石原嘉範氏が、JBL TOUR PRO 2の特徴を紹介

最大の特徴は世界初をうたう、1.45型タッチディスプレイを搭載したスマート充電ケースが付属すること。イヤホン本体や充電ケースのバッテリー残量、現在時刻を画面表示したり、音楽再生/一時停止・曲送りや曲戻し、音量調整といった各種操作がケース上から行える。さらに、これまで「JBL Headphones」アプリが必要だった各種設定も、スマホなしでケースから直接適用できる。PCやゲーム機などと組み合わせて、JBLのイコライザー機能を活用することも可能になる。

  • 1.45型タッチディスプレイを搭載したスマート充電ケース

  • イヤホンを耳に装着したところ

イヤホン本体は独自のショートスティック型で、フィット感や装着性を高めている。内部には10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。振動板にはJBL製品として初めて、DLC(Diamond-Like Carbon)を剛性の高いPEN(ポリエチレンナフタレート)にコーティングしており、高域特性を向上させてレスポンスも高めた。リアルタイム補正に対応したハイブリッド式ノイズキャンセリング(NC)機能を備え、イヤホンを装着したまま外の音を聞けるアンビエントアウェア、トークスルーといった機能も利用できる。

  • 10mm径のダイナミック型ドライバーの分解展示

  • TOUR PRO 2(左)と、前世代の「TOUR PRO+ TWS」(右)の比較展示

TOUR PRO 2は、ソフトウェアアップデートで今後機能が追加されていくのも注目ポイント。発売後の3月中旬をメドに予定されているアップデートでは、ケースのロック画面に好きな壁紙をアプリから設定できるようになるという。

  • ケースのロック画面に好きな壁紙(富士山)を設定したところ

今回、報道陣向けに初めて、ケースの画面着せ替えの実機デモが披露された。TOUR PRO 2を自分好みにカスタマイズしたいという要望は、特に日本国内の予約購入者から多く寄せられたとのこと。スマホ内の画像をケース画面に適用するには約5分かかるとのことだが、好きなように着せ替えできるのはユーザーにとってうれしい話だろう。

  • 一度スマホアプリから設定してしまえば、次からはスマホなしで、好きな画像を充電ケースのロック画面に表示できる

TOUR PRO 2の発売を記念し、先行予約および対象期間内に購入した人にもれなく専用充電ケースカバーをプレゼントするキャンペーンを実施。2月16日から3月31日までの間に購入し、発売日(3月10日)以降4月9日までに、応募受付ページから所定の手続きに従って応募する必要がある。詳細は特設サイトを参照のこと。

今回のローンチイベントでは、ジャズミュージシャンの菊地成孔さんと、著述家の湯山玲子さんをゲストに迎え、スペシャルトークセッションも開催。クラシックを愛聴するという湯山さんは「中音がスゴく重要。ドンシャリに振っているイヤホンだとクラシックは無理だった。でも(JBLは)安い機種ながら中音が豊かなので、最近はJBLのものを使っています」と自らの体験を語った。

  • ジャズミュージシャンの菊地成孔さん(左)と、著述家の湯山玲子さん(右)によるトークセッションの様子

菊地さんもクラシックをきちんと鳴らせるオーディオ機器を評価しているそうで、「これからクラシックを皆もっと聴くべき。クラシックを聞きながら街を歩こう」と発言。「JBLは早くから他のメーカーに先んじて、簡単で有効なイコライジング(EQ)機能を意欲的に採り入れてきたメーカーですよね。レゲエやロックは分かりやすいけれど、設定が一番難しいのがクラシックだと思う」とのこと。その一方で話はライブやクラブハウスで聞く音楽にも及び、「これから出てきそうなのは踊ったときに耳から落ちないイヤホンなんですよ」とも話していた。

また、普段スマホを使わないという菊地さんは、TOUR PRO 2のスマート充電ケースに触れながら「これがオレにとってのスマホ」と冗談交じりに語って会場を沸かせ、「全部指で操作できる。JBLならではのイコライジング機能も。これスゴいよ。スマホ世代にはバッチリ」と続けた。イヤホンをなくすのが心配だという湯山さんは「(TOUR PRO 2に)AppleのAirTagをつければいいんじゃない?」と話して会場の笑いを誘っていたが、TOUR PRO 2には充電ケースから左右イヤホンを鳴らして探す機能が備わっていることを書き添えておきたい。

  • TOUR PRO 2のスマート充電ケースを手に、「これがオレにとってのスマホ」と冗談交じりに語る菊地さん

トークの中では、イヤホンやヘッドホンでどんどん音量を大きくしてしまうと難聴を引き起こすという問題にも話が及んだが、JBLの石原氏から「TOUR PRO 2はアプリ上で最大音量のリミッターをかけられる」という補足も。「20世紀の反省ですね(笑)料理における塩分と同じで、減らすことは簡単だけど物足りなくなってはダメ。満腹感があってなおかつ身体に良いのが素晴らしい」(菊池さん)

「最近はお金を使うことに皆さんとても意識的になっていますよね。でも音楽に関してはこれ(TOUR PRO 2)は選んだ方がいいと思う。毎日身につけて、音を自分に近づけておくというライフスタイルを習慣化するためにも音の良いものを買って。それを使って昔の曲を聞いてノスタルジックに浸るだけでなく、心に届く“今の音楽”を常に自分に叩き込んでいただきたい」(湯山さん)

  • 超大型のTOUR PRO 2を耳に当てる菊地さんと湯山さん

  • 歴代のJBL完全ワイヤレスイヤホンの展示(現行機種を含む)

  • JBLの完全ワイヤレスイヤホンの歴史。2017年10月発売のの「FREE」から始まった

  • ポータブルスピーカーやヘッドホンなど、完全ワイヤレスイヤホン以外のJBL製品の展示も

  • 完全ワイヤレスイヤホン「Live Free 2 TWS」

  • Bluetoothヘッドホン「Tune 520BT」

  • Bluetoothスピーカー「FLIP6」

  • Bluetoothスピーカー「GO3」