厚生労働省は2月28日、2022年の人口動態統計速報を発表した。それによると、2022年に生まれた赤ちゃんの出生数(外国人なども含む)は79万9,728人となり、前年と比べて4万3,169人(5.1%)減少した。1899年の統計開始以降で初めて80万人を割り込み、7年連続で過去最少を更新した。

  • 出生数(出典:厚生労働省Webサイト)

国立社会保障・人口問題研究所が2017年に発表した推計では、出生数が80万人を下回るのは2030年と予想していたが、8年早まったことになる。

2022年の死亡数は前年比12万9,744人増の158万2,033人で、過去最多を更新。自然増減数は同17万2,913人減の78万2,305人で、過去最大の減少となった。

一方、婚姻件数は同5,581組の51万9,823組で、3年ぶりに増加に転じた。離婚件数は同4,751組減の18万3,103組だった。

なお、人口動態統計は、出生・死亡・婚姻・離婚・死産の人口動態事象を把握し、人口および厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的としている。速報の数値は、人口動態調査票の作成枚数であり、日本における日本人、日本における外国人、外国における日本人、前年以前に発生した事象を含んでいるとのこと。