「働きがいのある会社」に関する調査・分析を⾏うGreat Place to Work Institute Japan(GPTW ジャパン)は、2023年版 ⽇本における「働きがいのある会社」⼥性ランキングを発表した。
「働きがいのある会社」 女性ランキングは、ランキング参加企業にアンケート調査を実施し、その結果が⼀定レベルを超えた会社を「働きがいのある会社」として世界約100カ国で発表。アンケート項⽬と評価基準はグローバル共通となっている。
今回は、 2021年7⽉から2022年9⽉に「働きがいのある会社」調査を実施し 「働きがい認定」を受けた企業の中から、特に⼥性の働きがいに優れた企業を各企業規模部⾨別に上位5社選出。 ⽇本での⼥性ランキングの発表は今年で7回⽬となる。
2023年3⽉期決算より⼤⼿企業約 4000 社を対象に「⼈的資本開⽰」が義務付けられた。有価証券報告書の「従業員の状況」において、⼥性管理職⽐率や男⼥の賃⾦格差などの記載が新たに求められていることから、ジェンダー平等に注⽬が集まっている。
「働きがい」も男⼥で差が⽣じやすい指標の1つ(※)。そのような中で、性別にかかわらず“すべての⼈の潜在能⼒を最⼤化"している企業が⼥性ランキングに名を連ねている。
各部⾨(従業員規模別)の順位は以下の通り。
※()内は前回順位
▼⼤規模部⾨ (1,000⼈以上)
1位(1位) | レバレジーズグループ | サービス業(他に分類されないもの) |
2位(2位) | アメリカン・エキスプレス | ⾦融業,保険業 |
3位(3位) | ディスコ | 製造業 |
4位( - ) | FPT ジャパングループ | 情報通信業 |
5位( - ) | マネーフォワードグループ | 学術研究,専⾨・技術サービス業 |
レバレジーズグループ(⼤規模部⾨1位)は、採⽤・育成・配置・評価において、年齢・性別等、個⼈の属性に関わらず全員が正当に扱われるという⼈事ポリシーが明確。そのことが⼥性従業員の⾼い働きがいを実現している。
さらに⼥性ならではの両⽴⽀援についても多様な⽀援プログラムを整備している。
▼中規模部⾨(100-999⼈)
1位( - ) | フロンティアホールディングス | 不動産業,物品賃貸業 |
2位( - ) | アチーブメント | 学術研究,専⾨・技術サービス業 |
3位(1位) | コンカー | 情報通信業 |
4位( - ) | ナイル | サービス業(他に分類されないもの) |
5位( - ) | SThree | サービス業(他に分類されないもの) |
フロンティアホールディングス(中規模部⾨1位)は、社員の幸福度を重視した経営を⾏っており、ポジティブ⼼理学における幸福の5つの要素を仕事内容や職場環境で満たす取り組みを⾏っている。
特に⼥性従業員は組織の⼀員として公平に扱われており、⾃分らしくいられると感じられている。
▼⼩規模部⾨(25-99⼈)
1位( - ) | Aphros Queen | サービス業(他に分類されないもの) |
2位(3位) | あつまる | 情報通信業 |
3位(2位) | 現場サポート | 情報通信業 |
4位( - ) | Cornerstone Recruitment Japan | サービス業(他に分類されないもの) |
5位( - ) | コラボスタイル | 情報通信業 |
Aphros Queen(⼩規模部⾨1位)は、経営理念に謳われている「⼈には無限の可能性がある。」ということをベースに、従業員が⾃⼰実現するための制度や組織づくり、教育への投資が多くされている。従業員はみな働きがいを感じ、仕事に⾏くことを楽しみにしている。
※GPTW ジャパンの2023年版調査の働く⼈へのアンケート設問60問において、⼥性の⽅が男性よりスコアが⾼い設問は8問のみ(13%)。残りの52問(87%)は男性の⽅が⼥性よりスコアが⾼い設問だった。