KDDIと三菱重工業、NECネッツエスアイの3社は3月6日、脱炭素に貢献するサステナブルな取組の一環として、データセンターにおける液浸冷却装置の大規模構成での利用を想定したフェーズ3実証実験を完了。冷却に用いられる電力を最大94%もカットすることに成功し、安定稼働を実現したと発表した。
データセンターに設置されているIT機器は、大きな発熱を伴うために冷却設備の電力消費が大きくなる。この冷却設備に従来の空冷ではなく、効率の高い液浸冷却装置を大規模に採用することで、従来型のデータセンターよりも大幅な消費電力削減を達成したという内容。今回実証実験で用いられたのはIT機器を冷却液に直接漬け込む方式で、IT機器→オイル→冷却水→外気の順で冷却を実施。今回の実証実験では安定稼働にも成功しており、2023年中にサービスとしての液浸データセンターの提供開始も見込んでいる。