JR東日本首都圏本部は6日、鉄道発祥の地でもある新橋駅にて、蒸気機関車の紹介をメインとした「鉄道開業150年ファイナルイベント ~SLの魅力大集合~ in 新橋」を3月21日に開催すると発表した。鉄道開業150年の軌跡を「SHIMBASHI ART WALL PROJECT」と称し、時刻表の歴史や当時の車両などグラフィカルに表現したフォトスポットも設置する。
JRグループでは、1872(明治5)年10月14日に新橋~横浜間で鉄道が開業し、2022年10月14日に150年を迎えたことを記念し、2022年4月1日から「鉄道開業150年キャンペーン」を実施してきた。そのファイナルとなるイベントを鉄道発祥の地でもある新橋駅にて、3月21日に開催する。10時から新橋駅の汐留口前広場にてオープニングセレモニーを行い、新橋駅長をはじめSL検査係、SL運転士、SL車掌によるミニSLの汽笛一声を合図にイベントの開始を告げるという。
SL運転士養成用として使用しているミニSL「9600形」を汐留口前広場に展示するほか、「SLばんえつ物語」(C57形)、「SL銀河」(C58形)、「SLぐんま」(D51形・C61形)といったSL列車に携わる検査係・運転士・車掌が、SL専用の制服を着用して新橋駅に集合。実際に使用しているSL列車のヘッドマークやナンバープレート、蒸気機関車の部品(安全弁・前部標識灯・運転士用時刻票)なども展示される。
体験イベントは10時15分から15時まで行われ、高さ約1.9mのパネルを設置して石炭に見立てた「豆ジャリ」をスコップで投げ込むSL機関助士の投炭体験、「SLばんえつ物語」「SL銀河」「SLぐんま」で着用している制服(ナッパ服・車掌制服)の着用体験と写真撮影を行える。
その他、新潟エリアで販売しているグッズやSL関連グッズなどの販売(支払いは「Suica」など交通系電子マネーのみ)を実施。群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」、岩手県のイメージキャラクター「そばっち」、JR東日本の「SLばんえつ物語」オリジナルキャラクター「オコジロウ・オコミ」も登場し、イベントを盛り上げる。
フォトスポット「SHIMBASHI ART WALL PROJECT」では、鉄道開業150年の間に新橋駅を走ってきた歴代6車両を汐留口にてグラフィカルに紹介。当時の貴重な鉄道写真と時刻表を通して、150年の歴史を感じてもらうとともに、列車が時を超えて走り行く様子をイラストで表現する。3月8日15時から掲出し、6月頃まで掲出を予定している。