MMD研究所は3月6日、日本フォトイメージング協会と共同で実施した「2023年スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」の結果を発表した。
このレポートは、予備調査で全国の15歳~69歳の男女2,000人、本調査ではスマートフォンで月2~3回以上写真撮影をする全国の15歳~69歳の男女800人を対象に、2月2日~2月6日に実施した「2023年スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」の結果に基づく。
写真撮影できる端末の所有について聞いたところ(複数回答可)、「スマートフォン(Androidなど)」が50.8%で最多、次いで「スマートフォン(iPhone)」が49.7%、「コンパクトデジタルカメラ」が34.7%。週に1回以上の写真撮影について端末別に聞いたところ、「撮影する」と回答したのは、スマートフォン(iPhone)が74.9%、スマートフォン(Androidなど)が58.6%、タブレットが38.3%となった。
スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をしている1,470人に、写真や動画の保存方法について聞くと(複数回答可)、「スマートフォン本体」が88.8%で最多、次いで「クラウド」が33.9%、「microSDカード」が29.9%。保存枚数では、平均枚数が最も多かったのは「PC本体/外付けハードディスク」で2308.3枚、次いで「クラウド」が2133.4枚、「スマートフォン本体」が1411.8枚となった。
また、スマートフォンで撮影した写真を「プリントしたことがある」人は46.9%、「プリントしたことがない」人は39.8%。2021年から比較しても「プリントしたことがある」は2021年が48.6%、2022年が48.5%と横ばいになった。
写真のプリント経験がある690人にその方法をたずねると(複数回答可)、「自宅のプリンター」が41.7%で最多、次いで「コンビニの複合機プリンター」が28.0%、「写真店・家電量販店などのセルフプリント機」が16.7%であった。
フォトブックを「利用したことがある」人は16.1%、「利用したことがない」人は83.9%。フォトブックの購入意向を聞くと、35.9%が興味および購入意向を示していた。これを年代別でみると、興味および購入意向が最も高かったのは30代で43.4%、次いで60代が40.3%、20代が38.2%となった。
また、写真や動画のクラウド保存サービスを「利用したことがある」人は48.3%、「利用したことがない」人は51.8%で、1年以内に同サービスを利用している270人にクラウドに保存した写真や動画の活用方法を聞いたところ(複数回答可)、「バックアップ用として保存している」が31.1%で最多、次いで「家族や友人・知人と画像を共有している」が16.7%、「プリントしている」が8.1%となった。
保存した写真や動画が増え、スマートフォンの内部容量が一杯になってしまうことを防ぐために写真や動画を整理しているかを聞くと、整理経験がある(「頻繁に整理している」と「たまに思いついた時に整理している」の合算割合)は60.0%、「整理しない」が40.0%となった。
写真や動画を整理している480人に整理方法を聞くと(複数回答可)、「必要性が低くなったデータを削除する」が59.6%で最多、次いで「データ容量がたくさん収まる場所に移す」が35.6%、「似た画像の中から条件が良いデータのみ残す」が30.0%となった。