アニコム損害保険は3月3日、「2022年の1年間にペットにかけた年間支出費用」についての調査結果を発表した。調査は2022年1月1日~12月31日、同社ペット保険「どうぶつ健保」の契約者を対象に行われ、2,388件の有効回答を得た。

  • ペットにかける年間支出

    ペットにかける年間支出

犬・猫それぞれについて1年間にかける費用を調べたところ、犬が35万7,353円(前年比103.4%)、猫は16万766円(同95.0%)となった。内訳をみると、「ケガや病気の治療費」(6万7,367円)や「フード・おやつ」(6万6,066円)への支出が多く、この2項目が占める割合は、犬37.3%、猫49.9%という結果に。

また、「飼育に伴う追加の光熱費」の増加も目立ち、犬は前年比155.9%の1万8,724円、猫は同122.5%の1万5,661円。食・治療費・光熱費と、いずれもペットが元気に暮らすために欠かせない項目で、「少しでも楽しく暮らせるよう食事のレパートリーを増やした」「ずっと元気でいてほしい」「(ペットのことが)一番大事だから」と、愛情に溢れる声が。

さらに、新型コロナウイルスの感染が落ち着きを見せた時期に、外出に伴う支出の増加が目立ち、猫では「ペットホテル・ペットシッター」が前年比102.5%、犬では「ドッグランなど遊べる施設」が同130.8%、「交通費」が同129.3%となった。

そのほか、飼い主自身よりもペットにかける支出が大きい項目としては、「美容院(理髪店)」が最多。「飼い主自身は2~3ヶ月に1度なのに、愛犬は毎月トリミングに通っている」「パックなどを行うので」などの回答があった。

  • ペットにかける年間支出(4犬種別)

    ペットにかける年間支出(4犬種別)

続いて、同社の人気犬種ランキング上位4犬種についても年間費用を集計したところ、「トイ・プードル」が最多の37万1,962円。特に、「シャンプー・カット・トリミング料」が7.3万円と高額で、「治療費」の7.0万円を上回るとともに、柴犬の2.7万円と比べても3倍近い出費に。

続いて、「ミニチュア・ダックスフンド」が32万7,205円で続き、特に、「洋服」代は4犬種中トップの1万2,384円。また、椎間板ヘルニアにかかりやすいなどの影響か、「サプリメント」(1万4, 138円)にも費用をかけている飼い主が多いよう。

次に多かったのが「柴犬」で31万288円。柴犬は「フード・おやつ」が全体平均を1万円以上高い7.8万円。一方で「ケガや病気の治療費」は5.6万円と、全体平均よりも少なめ。

そして、4犬種中最も費用がかからなかったのが、超小型犬の「チワワ」で26万8,497円。「フード・おやつ」の費用は3.8万円と、全体平均の6.6万円を大きく下回った。

  • うさぎ、小動物では光熱費が犬・猫以上に

    うさぎ、小動物では光熱費が犬・猫以上に

次に、うさぎと、ハリネズミ、ハムスターなどの小動物にかける費用を調べたところ、年間10万円台という結果に。中でも特筆すべきは「飼育に伴う追加の光熱費」が犬・猫よりも高いこと。犬・猫に比べると寒さに弱いペットも多く、夏のエアコンだけでなく冬は専用のヒーターで保温する必要があるため、うさぎは2.5万円、小動物で3.4万円かかっていることがわかった。