女優の常盤貴子が、日本テレビ系ドラマ『それってパクリじゃないですか?』(4月12日スタート、毎週水曜22:00~)に出演することが6日、明らかになった。日テレ系の連ドラ出演は、『禁じられた遊び』(95年、読売テレビ制作)以来28年ぶりとなる。

  • 常盤貴子=日本テレビ提供

「知的財産バトル」をテーマにした同ドラマ。主人公・藤崎亜季を演じる芳根京子、亜季と凸凹コンビになっていく北脇雅美を演じる重岡大毅(ジャニーズWEST)に続き、亜季を鼓舞し、北脇と対峙(たいじ)する開発部の部長・高梨伊織役で、常盤の出演が発表された。

常盤は「すごく面白い作品だと思いました。プロデューサーの枝見さんからの温かい熱心なお手紙と番組企画書を拝見して出演を決めました」とコメント。中堅飲料メーカーで通称“女帝”と呼ばれる、存在感と実力をあわせもつ開発部長高梨を演じることについて、「開発者たちのために常に自分を信じて慎重に選択していかなければという信念でやっている。開発部のみんなを温かい目で見守る存在でありたい」と意気込んだ。

重要な会議室のシーンでクランクインとなったこの日、ベテラン常盤のセリフ一つで現場の雰囲気が変わる中、共演する芳根・重岡の印象について聞かれると、「かわゆくて、かわゆくて(笑)。対面している共演者の方々と頷きながら愛でていました」と、打って変って柔らかな表情で振り返り、「現場の雰囲気もいいし、このメンバーだからこその記憶に残るドラマができるものではないかという期待感があります」と自信をのぞかせた。

コメント全文は、以下の通り。

――クランクインしたばかりですが今回の作品や役柄(「月夜野の女帝」高梨伊織)に ついての想いなどお聞かせください。

知財というものをあまり知らなかったので、「知らなかったことを知れる」すごく面白い作品だと思いました。
過去に台詞では「知的財産権」を説明したこともあるのですが、その時は知財の範囲がわかっていなかったんです。それを今回いろいろなパターンで教えてもらえることによって、自分の生活の中で目に触れるものが知財に守られていることを知ることが出来ますし、それが、多くの人たちの汗と涙の結晶によるものなんだと思うと、愛おしくなってしまいます。
普段何気なく飲んでいたボトルなどを見る目が変わってきている気がします。「ここまで来るのに大変だったね~」って(笑)そのことを知れたことが人として楽しいことでした。

部長の高梨を演じるにあたって、ここをブレさせないようにと思っているのは、自分も「開発」と「開発部」が大好きで、その開発部のみんなを守るためにいまそこにいること。だから開発部のみんなを温かい目で見守る存在でありたいなと思っています。
主人公に対し、強い台詞で厳しくあたる会議室のシーンでは、共演者の方が「高梨部長は強いね!」とおっしゃっていましたが、高梨はもともとやりたいことがはっきりしていると思うんですね。いままでも「私はこれが正しいと思う」とジャッジしてきた人だと思うので、開発者たちのために常に自分を信じて慎重に選択していかなければという信念でやっているんじゃないのかなと。だから「女帝」と言われるのかもしれないですし、強くあらねば、と思っているところもあるんだと思います。

――幅広い役を演じられている常盤さんですが、今回のヒロイン芳根さん、そして重岡さんについてはどのような印象をお持ちですか?

愛らしいんですよ~。芳根京子ちゃんが高校生の頃に映画(『向日葵の丘1983年・夏』)でご一緒したことがあって、その時は自分が高校生の頃の役をやってくれたので失礼ながら今だに自分の分身的なイメージを勝手に持ってしまっていて。
いまご一緒していても、小動物みたいな可愛さがあって、「かわゆいなー」みたいな感じで既に癒されています。
重岡くんも顔合わせの本読みの時の印象が本当に可愛くて!すごい緊張してらして、でも皆んなを盛り上げようとしている姿に「なんて素敵な人なんだろう。かわゆいなーこの人も」と、同じく対面している共演者の方々と頷きながら愛でていました(笑)

――芳根さんは26歳を迎えたばかり、幅広い役をこなしてきたご自身と比較していかがですか?

少女のようなピュアさをキープされているのがすごいなと。自分の頃はもうちょっと大人びてみせようとかしていた気がするので。たぶんご家族も仲がいいんじゃないですかね。すごく幸せなご家庭で温かい愛情に恵まれて育ってきているのかなと。それが性格にもお顔にも出ている気がしますね。願わくばこれからは、京子ちゃんがずっと笑っていられる世の中であってほしい(笑)
もう親のような気分です!彼女が悲しい顔をするのを見たくないですもん。

――地上波連ドラは『グッドワイフ』以来、4年ぶりですが、お話があったときの感想は?

プロデューサーの枝見さんから温かい熱心なお手紙を頂いて、正直それでほとんど自分の中では決まっていたのですが一応企画書も拝見しました。想いをもって作っていらっしゃるのが最初から分かっていたので、ドラマの内容はもちろん面白かったんですが、そういう志のある人たちと物作りが出来るタイミングで私にお声がけして頂けたのがすごく嬉しくて、どんな役でも参加したいと思っていました。台本を読ませて頂いて「やっぱりこういう人たちが作る作品は面白いなぁ」とワクワクしたので、現場に入るのもすごく楽しみでした。

――これから長丁場になりますが、ドラマスタートに向けて視聴者の方にメッセージをお願いいたします。

今、このメンバーだからこそのドラマを見てもらいたいですね。
本当に現場の雰囲気もいいし、みんな個性を出しつつ役割をちゃんとわかってらっしゃる方々だから、その中でみんながどれだけ楽しく自由に生きられるか。
このメンバーだからこその記憶に残るドラマが出来るのではないかなという期待感があります。ぜひその目撃者として参加していただけたら嬉しいです。